
<阪神4-5DeNA>◇8日◇甲子園
阪神大山悠輔内野手(30)のバットがすこぶる好調だ。侍ジャパン戦を含めて3試合連続の長打に加えて、2死からの適時打も放つなど2安打1打点。新5番が状態を上げてきている。
日本代表での2試合を終えて前日7日にチームに再合流し、この日が復帰後初スタメン。定位置の「5番一塁」で名を連ねた。2回1死からの第1打席。DeNA先発大貫の高めカットボールを振り抜くと、ライナーで左翼手の頭を越える二塁打。6日オランダ戦の侍ジャパン1号、7日DeNA戦での代打二塁打に続き、3試合連続となる長打で甲子園を盛り上げた。
これだけでは終わらない。5回、2点を追加してなおも2死二、三塁からは変化球を左前に運び、打点を挙げた。4番が倒れた後での一打に「2アウトからの打点は大事だと思うので、ああいうところで打てて良かった。しっかり続けていきたいです」と充実感を漂わせた。
昨季は主に4番に座ったが、今季からは5番に役割を移す。2死からの打点に藤川監督も「どういう打撃をしたいか考えながら臨んでいるので、いい形にはなってきている。順調かなと思います」と納得顔だ。
出場したオープン戦では全3試合で適時打をマークし、打率も5割7分1厘。長打力が求められた日本代表でも1発を放った。勝負強い虎の5番が開幕へ、スキのない準備を進めている。【林亮佑】