
<明治安田J1:C大阪1-1名古屋>◇第5節◇8日◇ヨドコウ
セレッソ大阪FW北野颯太(20)が、早くも今季4点目を決めた。
これがクラブのJ1ホーム通算650ゴール目。今季開幕戦では、クラブのJ1通算1200得点目&今季のJリーグ第1号を決めており、愛称“桜のワンダーボーイ”は“桜のメモリアルボーイ”とも呼ばれそうだ。
得点場面は、両軍無得点で迎えた前半49分だった。DF畠中からMF喜田、FW中島へと連続で縦パスが通り、前線で中島が右から中央に折り返し、最後は北野が右足をダイレクトに振り抜き、美しい先制ゴールとなった。
喜田、中島、北野は3人とも下部組織出身。クラブが原点回帰する“育成のC大阪”をアピールする1発でもあった。
過去3年で4ゴールだったプロ4年目の北野は、開幕からわずか5試合で4得点。J1通算54試合8得点とした。
「守備で前線からプレスをかけたり、プレスバック、ハードワークも意識している。結果も残さないといけない年齢です」
23年のU-20ワールドカップ(W杯)代表から、初のA代表入りへもアピールを続けている。
北野の先制点後、C大阪は追加点を奪えなかった。逆に名古屋に後半40分に同点を許し、今季ホーム初勝利はお預けになった。
◆北野颯太(きたの・そうた)2004年(平16)年8月13日、和歌山・有田市生まれ。小4からC大阪U-12のエリートクラスに入り、U-15、U-18に昇格。高校1年の20年10月25日にJ3G大阪戦でクラブ史上最年少16歳2カ月で公式戦出場。高校3年進級前の22年2月に前倒しでプロ契約を結ぶ。準優勝した同年ルヴァン杯では高校生で史上初のニューヒーロー賞獲得。23年5月のU-20W杯では日本代表として松木玖生、高橋仁胡らと1次リーグ全3試合に出場。同年6月の神戸戦でJ1初得点をマーク。J1通算54試合8得点。172センチ、60キロ。