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【FC東京】現役中学生MF北原槙がJ1最年少出場「もっと高いところを目指していきたい」


FC東京のMF北原槙(15)が鹿島戦で史上最年少の15歳7カ月22日でJ1デビューを果たした。彼の出場は21年ぶりに最年少記録を更新し、短い時間ながらも堂々としたプレーを見せた。北原は以前からユースチームで活躍し、今季トップチームに合流後、見事デビューを果たした。彼の自信と技術は今後の活躍を期待させるものであり、北原は「満足せず、さらなる高みを目指す」と意気込みを語った。日本のサッカー界に新たな星が誕生した。

鹿島対東京 後半、ピッチに入る東京北原(撮影・河田真司)

現役中学生が史上最年少J1デビューだ。FC東京MF北原槙(15)が鹿島戦で、0-1の後半38分から途中出場。J1最年少出場記録となる15歳7カ月22日で出場し、FW森本貴幸(東京V)の最年少記録を21年ぶりに更新した。今季から2種登録されて前節名古屋戦でベンチ入りを果たし、今節でピッチに立った。短い時間ながら、縦パスにトライするなど敵地で堂々としたプレーぶり。試合には敗れたが、日本代表MF久保建英に続く若き才能が歴史を刻んだ。

   ◇   ◇   ◇

北原が史上最年少デビューだ。ついに出番が来た。相手の急所を突く縦パスが持ち味のボランチ。投入直後、憶せず鹿島MF師岡をファウルで止めた。ファーストタッチで魅せた。中盤でボールを受けると、ワンタッチで相手DFをかわして前を向き、長いスルーパスを狙う。鹿島DF関川にカットされるも非凡なセンスの片りんを見せつけた。

15歳7カ月22日でのJ1デビューは、東京の先輩の久保建英(16歳5カ月22日)のクラブJ1最年少記録だけでなく、東京VのFW森本貴幸が持つJ1最年少出場記録を21年ぶりに更新した。試合後、「自分のプレーがすべて出せたわけではなかったけど素直に楽しかった」とはにかみ、記録について「すごく光栄ですが、満足してはいけない」と気を引き締めた。

昨年は東京U-15むさしに所属ながら東京ユースでプレーし、トップチームの練習にも参加。今季から松橋監督の下でキャンプに同行し2種登録された。中盤ならどこでもこなし、物おじしない性格と視野の広さ、局面を変える縦パスが武器だ。2月24日には東京ユースのメンバーとして東京都クラブユースU-17選手権決勝の町田ユース戦に途中出場したばかり。同26日の名古屋戦でベンチ入りし、この日にプロデビュー。ユースとJの二刀流で活躍して見せた。

後半追加タイムに失点し試合に敗れた。「自分が点を取るなり点を演出できたらもっとよかった」と悔しさをにじませ「スタメンで出たいという気持ちもある。もっと高いところを目指していきたい」。先輩の久保も、史上最年少記録を持っていた森本も日本代表としてW杯に出場した。日本のサッカー界に、新星が誕生したのは間違いない。【岩田千代巳】

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