
オリオールズ菅野智之投手(35)が、9日に放送されたBSテレ東の「菅野智之の挑戦には物語がある」に出演した。5つの分岐点に分けられ、オールドルーキーのメジャー初挑戦にまつわる話が紹介された。
1つ目の分岐点では「MLB再挑戦を決意させた言葉」。菅野は20年オフ、メジャー挑戦のためにポスティングシステムを申請。複数球団と交渉を行ったが、コロナ禍で交渉が難航したこともあり、巨人残留を決断した。「あの1週間は人生で一番泣いたっすね僕。もうずっと涙止まらないすもん。まじっすよ。何の感情も別に普通にソファに座っているだけなのに、急に涙出てくるんですよ。何にも感情ないんだけど。涙腺が壊れていて」と壮絶な日々を振り返った。
その時から4年が経過し、満を持してのメジャー挑戦。そこには、アマチュアの日本代表時代、巨人でチームメートだった先輩・長野久義外野手(40)の言葉が背中を押してくれていた。「長野さんが『俺は智之がメジャーで投げているところ見たいな』って言ってくれて。『まだまだ全然いけるよ』って。すごいスーパーポジティブな人だから。人を前向きにさせる天才というか、長野さんもすごく僕にとっての恩人というか、こんな僕に夢を見てくれる人がいるんだと思いましたね」とかみしめた。
長野は「(20年に)1回挑戦してダメで、うまく話がまとまらずにダメになって。普通だったら、多分それで日本で終わると思うんですよ。でも日本で成績を残して向こうでプレーする。夢をかけえた姿は本当に尊敬しています」と優しく語った。