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大谷翔平の投手復帰が遅れる可能性も ロバーツ監督「無用にせかすつもりはない」と慎重姿勢


ドジャースの大谷翔平はオープン戦で4試合連続安打と打者として好調を維持する一方、投手としての復帰が遅れる見込みが高まった。ロバーツ監督によれば、大谷はリハビリを少しスローダウンしており、ブルペンでの投球練習を回避している。現在もキャッチボールを続けて空投しているが、復帰時期は不透明で、5月前後と見られていた計画は延期される可能性がある。投手としての進展は現段階で不明瞭であるが、打者としての能力をフルに発揮しており、スライディングでもスピードを見せつけた。監督は攻撃面での準備を優先する姿勢を示し、投手としての復帰は慎重に進める方針を強調している。

オープン戦・ドジャース対レンジャーズ 1回裏ドジャース2死三塁、テオスカー・ヘルナンデスの三塁失策の間に生還する大谷翔平。ベンチに迎えられる瞬間にマメがいっぱいできた二刀流の右手が見えた(撮影・菅敏)

<オープン戦:ドジャース8-4レンジャーズ>◇6日(日本時間7日)◇アリゾナ州グレンデール

オープン戦で4試合連続安打を放つなど、打者として調子を上げるドジャース大谷翔平投手(30)は、投手としての復帰が遅れる可能性が高まった。

試合後、ロバーツ監督が「投手大谷」の現状について説明。2月25日以来、過去10日間、ブルペンでの投球練習を回避している理由を「実戦が始まって(打者に)集中しているから、リハビリを少しスローダウンしている。(今後の)時期は設定していない。だが、今もキャッチボールをして肩は動かしている」と語った。

打者としては順調そのものだ。この日も2安打を放ったほか、快足を飛ばして二塁へスライディングするなど不安は感じさせない。「まずは攻撃面で準備して、それから左肩も含めた手術からの準備となるのは、理にかなっていると思う。無用にせかすつもりはない」(同監督)。

その一方で、5月前後とみられていた復帰時期は不透明となった。当初、同監督はキャンプ中に打者を相手にした投球を見込んでいたが、この日は「そう思わない」。次回のブルペン投球も「まだ分からない。彼が進展する過程次第。周りが思っているような予想はしたくない」と厳しい表情を浮かべた。

あくまでも慎重を期す方針としても、今回のペースダウンは想定外。「投手大谷」の復帰プランは、下方修正を余儀なくされそうな気配になってきた。(グレンデール=四竈衛)

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