
<センバツ高校野球:組み合わせ抽選会>◇7日
21世紀枠で春夏通じて初出場の壱岐(長崎)の初戦の相手は、東洋大姫路(兵庫)に決まった。
玄界灘に浮かぶ離島にある高校で、部員21人全員が島の中学軟式野球部出身。01年夏に波佐見で甲子園に出場した経験のある就任5年目の坂本徹監督(40)が率いる。創部48年目で初出場した昨秋の九州大会で8強入り。長崎の離島勢として、上位進出は初の快挙だった。
坂本監督は「責任を持たせたかったので」と新チーム始動時、新3年生12人に役職を与えた。主将をはじめ、グラウンド整備リーダー、道具リーダー、身だしなみリーダーなど。甘えを一掃し、「一人一役」によって主体性が生まれ、島外への遠征など地理的なハンディも克服した。
まずは聖地初勝利をつかみ取り、甲子園に校歌を響かせて島に恩返しする。