
4戦未勝利の浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督(53)が6日、ファジアーノ岡山戦(8日、埼スタ)に向け取材に応じ、前節の柏レイソル戦からの先発変更を示唆した。
開幕戦のヴィッセル神戸戦こそアグレッシブなサッカーで引き分けながらも内容は圧倒したが、京都サンガ、湘南ベルマーレ、柏レイソルと3バックの相手に対し、ハイプレスが機能せず。次節の岡山も3バックを採用している。
スコルジャ監督は、勝てていない理由を「ピッチの中央でゲームをコントロールできていないから」と、第2節で負傷交代したMF渡辺凌磨の離脱の影響が大きいことを明言。「中央を守れるように最も良い形を見つけるのが私の仕事」とし「柏戦と同じ先発にはならない」と明かした。
直近3試合はハイプレスが機能していないことを認めた上で、<1>プレスの形を変える、<2>現行のプレスを改善する、この2つのやり方を練習で取り入れ、試合前日にやり方を決めるという。
浦和の開幕から4試合未勝利は、リカルド・ロドリゲス監督(現柏監督)が指揮していた22年以来。5戦未勝利となると、18年の堀孝史監督以来。18年は最終的に5位だった。
スコルジャ監督は23年に就任した際も、2連敗からのスタートだった。24年に途中で復帰就任した際も、復帰初戦のG大阪戦こそ勝利したが、そこから4連敗とトンネルに入り、残留争いに巻き込まれた。
スコルジャ監督は「先発の最適解」を見つけないとチームは安定しないことを強調。「2年前も、スタートからメンバーを入れ替えながらセットアップを見つけました。昨季も戦うためのセットアップを見つけるのに4節ほど要しました。今季も似た状況ですが、早く強いセットアップを見つけていきたい」と話した。
試合を重ねるごとに各選手の情報やデータが集まっている。前節の柏戦を挙げ、具体名は出さなかったものの「選手の特長に適さないプレスのかけ方を求めていた。私がミスを犯していたという結論を出した」とし「選手が実行できないプランを与えているのであればそれは私のミス。革命的な変革が必要なわけではなく、賢い調整が必要」と、ハイプレスを継続する意向も明かした。豊富な攻撃陣を抱えているだけに、スコルジャ監督がどのような「先発の最適解」を出すか、岡山戦は注目だ。【岩田千代巳】