
第97回選抜高校野球大会が、3月18日に甲子園球場で開幕する。日刊スポーツ高校野球取材班が注目する、全国の有望選手を紹介する。
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【山梨学院(山梨) 菰田陽生(こもだ・はるき)投手兼内野手(2年)194センチ、97キロ、右投げ右打ち】
投打二刀流の逸材候補が、春の聖地でベールを脱ぐ。初の甲子園に挑む菰田は「甲子園でピッチャーで投げる機会があれば、150キロを出したいです。(打者としては)ホームランも打ちたいですけど、まずはヒット、そして長打を打てたら」と意気込んだ。
投手では194センチの長身を生かし角度を付けて投げ下ろし、最速146キロの本格派。一方で、打者としては長打力を売りに、高校通算6本塁打をマークするなど主軸を担う。大会では主に一塁を守ることを想定しながら、投手起用も視野に入れて準備する。
野球を始めて小学生の頃から二刀流を志し、千葉・御宿町から野球留学。「大谷翔平選手に憧れて、ずっと二刀流を意識してきました。大谷選手に近づくためにピッチング、バッティングをしっかり上げていきたいです」。自身初の甲子園。チームに勝利をもたらし、名実共に全国トップクラスへと上り詰める。