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第97回選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)に21世紀枠で出場する横浜清陵(神奈川)が20日、横浜市内の同校体育館でセンバツ旗授与式と壮行会を行った。力強く行進して現れた25人の部員たちを全校生徒が出迎え。スカイブルーに染まったセンバツ旗を受け取ると、大きな拍手が起こった。有志の応援団がはちまき姿でエールを送り、手作り感いっぱいの熱意あふれる演出で盛り上げた。
激戦区・神奈川を勝ち上がり、昨秋の県大会では公立校唯一の8強入り。「自治」を推進する学校運営にならって、野球部員たちも自ら議論しながら練習メニューを考えたり、部の取り組みを決める。強豪ひしめく私立校が多い中で、知恵と工夫で逆境をはねのける姿勢が評価された。春夏を通じて初の甲子園出場を決め、野原慎太郎監督(42)は「(甲子園出場は)学校全体の取り組みがあった上での評価です。だからこそ『応援よろしくお願いします』ではなく、一緒にみんなと戦いたい気持ちです」と呼びかけた。
部員を代表して壇上でスピーチした内藤大維投手(2年)は「OBの方々の積み重ねもあり甲子園出場が決まりましたが、自分たちはまだ何も成し遂げてない。甲子園で勝つために、ここからさらに練習に臨みたい」と意欲を見せた。