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阪神門別啓人投手(20)が2軍新本拠地の「開幕投手」を務めることが19日、濃厚になった。
3月に開業する兵庫・尼崎市の「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」は1日の春季教育リーグ広島戦が開幕ゲームとなる。こけら落としとなる試合に次世代のエース候補がマウンドに上がる。
今キャンプは主力が集う宜野座組で、ここまで中6日での登板を続けている。チームの初実戦だった8日の紅白戦、初対外試合だった15日楽天戦と2度の節目で「開幕投手」に指名され、ともに2回無失点と文句なしの内容。22日の楽天とのオープン戦(金武)にも登板見込みで、中6日を空ければ、3月1日のマウンドとなる。
打ち上げ日の28日まで沖縄に残ると翌3月1日の登板が難しく、現時点では若手中心の具志川組と同じ25日にキャンプを終えて帰阪する予定。同じくひと足早く打ち上げる宜野座の一部メンバーらと新施設で練習し、記念の登板に備えることになりそうだ。
新球場を含めた新施設「ゼロカーボンベースボールパーク」は合宿所、室内練習場など球界屈指の環境がそろっている。今季、球団史上最多の育成選手14人を抱えるなど、自前のスター育成と底上げを目指していく。球団幹部も訪れる3月1日は、チケットも約3600枚が約30分で完売し、ファンも特別な1日になりそうだ。球団の未来を背負う左腕の1球目から、新施設の歴史が幕を開ける。