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育成組の猛アピールに日本ハム新庄剛志監督(53)がうれしい悲鳴を上げた。「支配下にしたい選手、めちゃくちゃいますね」。中日との練習試合では8回に登板した清宮虎多朗(24)が3者連続三振。9回に登板した松岡洸希(24)も1回1安打無失点。「松岡君も(昨季までの)松岡君じゃない。平均150キロ出てる。清宮君も154キロ? 投げていた」。清宮虎は実際は152キロだったが、光る才能をべた褒めした。
楽天を戦力外となって育成で入団した清宮虎は、実戦3試合で計3回無失点、7奪三振。「結果としてもレベルアップしてきている。1登板1登板、自分としては無駄にできない立場」と気を引き締めた。
22年オフの第1回現役ドラフトで西武から移籍して3年目の松岡も、実戦4試合で計6回1失点。オフにはトレーニング、フォームを見直して指揮官も評価する平均球速アップにつなげた。参考にしたのは巨人大勢。「体の使い方をまねして、だいぶ良くなりました。あとは左手の使い方を変えて良くなりました」と2年ぶりの支配下復帰へ手応えを深めつつある。
新庄監督は「誰を(支配下に)上げようか」と思案顔。この2人を含めて育成から開幕メンバー抜てきの可能性を問われ「もちろん。フロントと話してタイミングや考え方が一致すれば」と突き上げを期待した。