同い年のドラ1に負けない。楽天の入江大樹内野手（22）が13日、2軍から沖縄・金武の1軍キャンプに合流した。前日の昼ごろに昇格を知らされ、胸が高鳴った。「去年最後の方で1軍を経験させてもらっていたので、入りやすい雰囲気でできました」。高卒5年目。浅村、鈴木大らベテランが声を出す元気なムードの中、存在をアピールするように負けじと声を出した。
身長185センチと恵まれた体格の大型遊撃手。昇格早々、ハイレベルな争いに加わった。村林、宗山と一緒に遊撃で内野ノック。昨季のレギュラーに、同い年のドラフト1位と混じった。さらに約30分間、塩川内野守備走塁コーチがつきっきりとなり、宗山と2人で特守。同コーチが手で投げたボールを一塁へ送球し、スローイングの正しい形について、身ぶり手ぶりで指導を受けた。
これまで宗山とは、一言二言あいさつを交わしただけだった。「一緒に頑張りたい」と切磋琢磨（せっさたくま）を誓った。強力なライバルが隣にいる日々が始まった。「こういうところで結果を残せないと、チャンスをつかめないと思うので頑張りたい」。新顔に負けじと、新風を吹かせる。【佐瀬百合子】
◆入江大樹（いりえ・だいき）2002年（平14）6月6日、大阪・堺市生まれ。仙台育英では1年秋から遊撃手のレギュラーで、2年夏に甲子園出場。20年ドラフト5位で楽天入団。23年に2軍でチーム最多の107試合に出場。24年10月3日ソフトバンク戦で1軍デビュー。初出場で初安打を放ち、通算5試合で打率4割1分7厘。今季推定年俸550万円。185センチ、83キロ。右投げ右打ち。
