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<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):マンチェスターC2-3Rマドリード>◇11日(日本時間12日)◇決勝トーナメント・プレーオフ第1戦◇マンチェスター
昨季王者のレアル・マドリード(スペイン)が、マンチェスター・シティー(イングランド)とのライバル対決を3-2と逆転で先勝した。
ホームのマンチェスターCがエースFWアーリング・ハーランド(24)の2得点で勝ち越しに成功したが、Rマドリードもすぐさま途中出場のMFブラヒム・ディアス(25)が同点とすると、アディショナルタイムにMFジュード・ベリンガム(21)が決勝点を挙げた。第2戦は19日(日本時間20日)に行われる。
過去2シーズンは両チームが激突し、勝った方が優勝しているというライバル対決。先手を取ったのはホームのマンチェスターCだった。
前半19分、左サイドでDFグバルディオルが鋭いターンで相手選手を外し、FWハーランドの足もとへ縦パスを送る。いったん左のFWグリーリッシュに預けてから中央へ浮き球のパス。走り込んだグバルディオルが胸で落とし、ハーランドが左足のワンタッチボレーで正確にゴールを奪った。今大会7点目。
立ち上がりから押し気味に試合を進めたRマドリードは、1点を追う前半25分、左からFWビニシウスが右足で巻いて放ったシュートはゴールバーを直撃。その後もMFベリンガムの演出から優勢に進めた。
前半アディショナルタイムにはFWエムバペが2本のシュートを放つ。まず47分にはMFカマビンガの落としから右足で狙ったが、相手選手に当たりディフレクションとなって枠外へ。
さらに49分には右からロドリゴがファーサイドでフリーになったエムバペへ絶妙のパス。右足ダイレクトで巻いて右隅を狙ったが、シュートはうまくフィットせずイメージと異なりゴール上へと外れた。
1-0でマンチェスターCのリードで前半終了、グアルディオラ監督の采配がはまった。マンチェスターCはマイボールとなると、左右のサイドバックを1枚上げて中盤の底に並べ、DFラインはアケとルベン・ディアスの2センターバックとなる2-3-4-1の並び。アンカーのストーンズが1枚余る形となり、Rマドリードの攻守の勢いをそいだ。
後半も両チームのスター選手がゴールに迫った。マンチェスターCは2分にはハーランドがゴール前で強引にシュートに持ち込んだが、ゴールバーに阻まれた。
Rマドリードは後半8分、ビニシウスが左サイドを縦に持ち込み鋭いクロスボール。中央に入ったベリンガムが頭で合わせたが、ゴール右に外れた。
そしてエムバペが結果を出した。後半15分、FKからの流れでMFセバージョスがDFラインの裏へ浮き球のパスを送る。抜け出したエムバペが右足ボレーシュート。スネに当たるキックミスとなったが、これが意表を突くループシュートとなってゴールイン。1-1の同点となった。今大会4点目。
攻勢をかけるRマドリードは後半21分、スルーパスからベリンガムが左サイドを抜けだしシュートを放つも、マンチェスターCの守護神エデルソンのセーブに阻まれた。
そして後半32分、勝負の明暗を分けるプレーが出た。マンチェスターCはMFフォーデンが右からのカットインでペナルティーエリア付近まで進入。ここでセバージョスに倒され、ホイッスルが鳴った。VARでPKが支持された。
ハーランドが後半35分にPKをゴール決めて2-1と勝ち越しに成功した。48試合目で通算49点目とし、シェフチェンコ、イブラヒモビッチの記録(48得点)を抜いた。
Rマドリードも譲らない。後半41分、ショートカウンターからビニシウスが右足シュート。エデルソンが止められたが、こぼれ球を1分前に出場したばかりのブラヒム・ディアスが右足で蹴り込み、すぐさま2-2の同点とした。
2-2で終了かと思われた後半47分、思わぬ形で決勝点を挙げた。RマドリードがマンチェスターCのDF間の緩慢なプレーを突いた。ビニシウスが浮き球をカットし、縦へ持ちこんでループシュート。これがGKの頭上を越えてゴール前へ転がったところ、後方から走り込んだベリンガムがスライディング押し込み、劇的なゴールが飛び出した。逆転でRマドリードが制した。
Rマドリードは1点リードのまま、第2戦のホームを戦えることになった。