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楽天から移籍の田中将大投手(36)が今キャンプ後、ブルペンで初めて座った捕手相手に投球。フォーム改造に確実な手応えを示した。
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田中将が、少しずつ本来の姿を取り戻す。今キャンプで初めて、座った捕手へのブルペン投球を行った。「感覚は変わらずいい感じでやれてます」。相変わらずの順調ぶりを口にした。
徐々にギアが上がってきた。第1クールは、片膝立ちの捕手へのブルペン投球を1度行ったものの、ネットスローを中心に調整。第2クールは初日からブルペン入りし「ぼちぼち。無理にはいかない」としつつも、力のこもった投球を披露した。
フォーム改造に確かな手応えを示す。投球後にはコーチ陣やデータ班などと映像で投球フォームを確認。「タブレットでチェックしてくださってる方も『変わってきてるね』っていう評価をもらえてる。自分の感覚だけではなくて、周りの人たちからもそういう声をいただけるのは、いい方向に変えられているのかな」とうなずいた。内海投手コーチも「マー君になってきた。(フォーム改造前は)上半身がちょっと強かったので、下半身から上半身の連動がスムーズになってきてる」と太鼓判を押した。
新しい環境にも慣れてきた。第1クールが終了した4日の夜には「投手会」を開催。選手だけではなく、コーチやスタッフも集結し「コーチたちのお心遣いをすごく感じて。自分としては、やっぱりありがたいなというところは、すごくありますね」と田中将。巨人のマー君が、板についてきた。【水谷京裕】