2年連続の開幕投手に内定しているオリックス宮城大弥投手(23)が、過去最重量の「90キロボディー」で25年シーズンを戦う構想を明かした。
1日に宮崎春季キャンプがスタート。筋トレにより昨季よりも厚みを増した肉体について「去年(序盤)より2、3キロ大きくなって、今は90キロくらいあります」と明かした。
けがの功名で理想的な体重を発見した。昨季は左大胸筋の筋損傷で5月中旬から約1カ月半離脱。「けがしておいしいご飯をエグいくらい食べちゃって…」とリハビリ期間中に3キロ増で90キロとなった。「後半はすごくいいピッチングができて『この体重でも動けるんだ』って実感が湧いたので、この体重でやってみようかなと思っています」。
「90キロボディー」での投球時は「出力が安定していたのを感じた」と球威のあるボールを継続して投げることができたという。この日は個人練習時間にブルペン入りし、捕手を立たせて20球を投げ込んだ。「まだばらつきはありますけど、順調に来ていると思います」と手応えを示した。
キャンプ初日はドジャース山本から受け継いだ「背番号18」のユニホームを着用して初の練習に臨んだが「周りの人が誰も言ってくれないんで寂しかったです」と苦笑い。3月28日の楽天戦(京セラドーム大阪)へ向け、エース番号と筋肉のよろいを身にまとい、昨季果たせなかったチーム15年ぶりとなる本拠地開幕星へと導く。【古財稜明】