ロッテ小島和哉投手（28）が1日、沖縄・石垣島でキャンプインし、開幕投手への意欲を明言した。
キャンプ初日から、ブルペンで33球を投げた。「調整とかは任されているんですけど、しっかり初日からブルペンに入る予定で自主トレもやってきた」。ブルペンの投球前やキャッチボール時には肩幅に両足を広げるなどして股関節の意識をチェック。「自分のいいポジションがあるので、それを動きながらしっかりとそこにはまるように練習してます」と、1月の自主トレから実践している。
その1月は、昨季限りで現役を引退した元ソフトバンク・和田氏主宰の「和田塾」に2年連続で参加し、汗を流した。体力強化や技術向上の他にも、気持ちを前にだすことの重要さも学んだ。1月の取材時には開幕投手について問われても「任されたところでしっかりやっていきたい」。3年連続の開幕投手への思いは口にはしなかった。
だが、この日は違った。「しっかりと狙っていきたい」。内に秘めていた強い思いを明かした。吉井監督は「もう決まってるんですけど、それはタイミングなので。本人にもまだ伝えていないです」と話すにとどめた。「この1年間これでいくぞーっていうピッチャーを開幕に持っていきたい」。昨季チームトップの12勝を挙げた左腕はもちろん、大役候補の1人だ。
昨年まで2年連続で開幕投手を務めたが、いずれも黒星だった。「まだ投げるかは分からないですけど、（過去）2年勝ってないので、まずは勝ちたいのが一番強いです」。口にしたことで、さらに思いは強くなった。【星夏穂】
◆小島の過去2年開幕投手成績 23年は当初石川歩が開幕投手を務める予定だったが右上肢のコンディション不良により登板を回避。プロ5年目の小島が指名された。ソフトバンクとの開幕戦で5回まで無失点に抑えるも6回に先制の3点本塁打を被弾し5回1／3を4安打3四球4奪三振3失点で敗戦投手となった。24年は2年連続で開幕投手に。開幕戦の日本ハム戦で5回3失点で黒星を喫した。
