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【楽天】宗山塁「悔しさがいい糧に」広陵時代「何もできなかった」聖地の苦い記憶をプロで払拭だ


楽天ドラフト1位の宗山塁選手が、新人合同自主トレでプロデビューに向けて順調な仕上がりを見せています。宗山選手は2019年のセンバツ甲子園に広陵高校のメンバーとして出場したが、期待通りの成績を残せず悔しさを味わいました。この経験を糧に、大学リーグで成長を遂げ、歴代7位の118安打を記録したヒットメーカーとなりました。プロ入り初キャンプを控えた彼は、甲子園での苦い記憶をプロでの成功で塗り替えることを目指しています。甲子園で再びプレーする機会があれば、日本シリーズ進出時に実現する可能性があります。

ノックを受け送球する楽天ドラフト1位の宗山(撮影・山田愛斗)

悔しさを原動力に変えてきた。楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(21=明大)が25日、新人合同自主トレに参加。

前日には3月18日に甲子園で開幕する第97回センバツ高校野球大会の出場32校が発表された。母校の広陵(広島)は聖地に届かなかったが、自身が高校2年だった19年春に出場し、当時は2回戦で敗退。2試合で1安打に終わったが、明大進学後は東京6大学リーグで歴代7位の118安打を放つヒットメーカーに成長した。1年目のキャンプインに向けて仕上がりは順調。聖地での苦い記憶を、プロで鮮やかに塗り替える。

   ◇   ◇   ◇

宗山が春の聖地の記憶を回顧した。甲子園での失意が、アマチュアNO・1遊撃手へと成り上がった原点でもある。前日24日、今年のセンバツ出場校が発表された。「中継は追っていないですけど、出場校一覧は見ました」。広陵の一員として、2年時の19年大会に出場。「自分も1回だけ1つ上の代でセンバツは出させてもらった。その時は思い出すというか、懐かしいような気持ちにはなる」。6年前を思い返した。

1回戦の八戸学院光星戦(青森)に「5番遊撃」でスタメン出場。甲子園初安打を放ち、チームも2-0で勝利した。しかし、2回戦では楽天ドラフト5位の吉納翼外野手(22=早大)を擁する東邦(愛知)に2-12で大敗。「甲子園全体で何もできなかったというのはあった。その悔しさがそこからにつながったと思うし、いい糧になった」。同大会は7打数1安打、2失策で幕を閉じた。

聖地の苦い記憶を払拭する。「全然、悪い思い出の方が多い。プロの世界で、また甲子園でプレーする機会があったら、もっといい結果に変えられたら」。今季、甲子園でプレーするとしたら日本シリーズ進出時に限られる。これからのプロ生活を通し、いい思い出に塗り替えていく。

キャンプインまで残りわずか。この日は打撃練習や併殺プレーを確認するなど軽快に動いた。1日のオフをはさみ、新人合同自主トレは27日から最終クールに入るが「いい感じに練習メニューもしっかりこなせてますし、体もだんだん仕上がってきてる」と順調だ。

2月1日を心待ちにする。「しっかりグラウンドで練習できるのが待ち遠しい。本当にレベルの高いところでこれから野球をさせてもらうので、いろいろ学べたら」。高校球児のように、はつらつと-。沖縄の青空の下、まもなく宗山が華麗に舞う。【山田愛斗】

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