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【センバツ】21世紀枠の選考理由 壱岐「9校の中で多くの評価」横浜清陵「ロールモデルになる」


第97回選抜高校野球大会の選考委員会で、21世紀枠として壱岐(長崎2位)と横浜清陵(神奈川8強)が選ばれた。壱岐は離島であり、チーム全員が島内出身。昨秋の九州大会での活躍が評価され、特に島民には「100年に1度の奇跡」として歓迎された。横浜清陵は県大会でベスト8に進出し、28年ぶりの神奈川県の公立校として甲子園出場が決定した。選考理由には自治活動の意識向上が挙げられ、大都市の競争に挑む姿勢が評価された。

21世紀枠に選ばれ、歓喜する壱岐ナイン(撮影・佐藤究)

<第97回選抜高校野球大会:選考委員会>◇24日

第97回選抜高校野球大会の選考委員会が大阪市内で行われ、21世紀枠で壱岐(長崎2位)と横浜清陵(神奈川8強)が選出された。

離島の壱岐は部員全員が島内出身。昨秋の九州大会では専大熊本(熊本1位)を6-3で破り、1勝を挙げた。準々決勝ではエナジックスポーツ(沖縄2位)に2-9で敗れた。寶馨委員長は「9校の中で多くの委員から評価が高かった。玄界灘に浮かぶ人工約2万4000人の壱岐島に所在する公立校で、対外試合のため、島外に出る際には、フェリーで佐賀県や福岡県の港に行くだけで片道2時間かかる。九州大会への進出時代が長崎県の離島勢としては快挙であり、『100年に1度の奇跡』として島民の感動を呼んだ」と説明した。

横浜清陵は昨秋の県大会で8強入り。ベスト8進出校の中で唯一の公立校だった。神奈川の公立校が甲子園に出場するのは、1997年春に「Y校」の愛称でおなじみの横浜商が出場して以来28年ぶりとなる。寶委員長は「高校野球は『学校の部活動』であるという原点に立ち返り、マネジャーの女子部員を含めた部員25人が主体的に話し合って物事を決める『自治』を大切にしている。意識を変え、知恵を使えば、強豪校がしのぎを削る大都市で結果を残せるロールモデルになるのではないかとして評価された」と話した。

21世紀枠は各地区からの候補校9校から、地域性に関係なく2校が選ばれる。釧路江南(北海道)、久慈(岩手)、名古屋たちばな(愛知)、小松工(石川)、山城(京都)、大田(島根)、高松東(香川)は選出されなかった。

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