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【阪神】青柳晃洋、自主トレ後輩たちに語った7分間のメッセージ「人として大きくなれるように」


阪神タイガースの青柳晃洋投手(31)は静岡・沼津での自主トレを終え、参加者に約7分間のメッセージを送りました。青柳はフィリーズとマイナー契約を結び、メジャー挑戦を決意。27歳の村上頌樹投手は青柳から「自分を許す心」を学び、今季のクオリティー・スタートの量産を目指すと宣言しました。青柳は「人として成長しよう」と語り、自身の決断は人間的成長を重視した結果と伝えました。また、英会話に取り組み、渡米準備を進めています。岩崎投手もサプライズで訪れ、青柳への応援メッセージを送りました。

自主トレ後、後輩たちにメッセージを送る青柳(撮影・波部俊之介)

阪神村上頌樹投手(26)が22日、青柳晃洋投手(31)らと行う静岡・沼津での合同自主トレを打ち上げた。練習後にはフィリーズとのマイナー契約を結んだ青柳から参加メンバーらに約7分間のメッセージが送られた。特に村上は名前を挙げられ「自分を許す心」を教わった。後輩右腕は金言を胸に気持ち新た。心にゆとりを持ち、今季のクオリティー・スタート(QS=6回以上、自責点3以内)量産を誓った。

   ◇   ◇   ◇

青柳が静岡・沼津自主トレを完走した後輩たちへ、最後のメッセージを送った。練習後、ベンチ前にできた自主トレメンバーによる円陣。中心に立つと約7分間、思いをぶつけた。

「今年勝負の人がめっちゃ多い。だから勝負しながらだけど、その時の経験だったり感じ方とかを自分のものにして。人として大きくなれるように頑張っていきましょう」

伝えたのは考え方や、人間的に成長してほしいという願い。その裏には人気球団の阪神で過ごした日々が色濃く影響している。いざ球団から離れるとなり、青柳は感じたことがあった。

「やっぱりタイガースのブランドは偉大。そのブランドを外した時、1人の人として僕はまだ多分そんなに価値がない。野球選手として成長するのは当たり前だけど、人として成長しないといけない」

31歳で決めたメジャー挑戦。「お金よりも僕は向こうで挑戦したいと、自分の気持ちをとったからその選択に至った」。周囲やプレーできることへの感謝を感じるからこそ伝えたかった。現在はアプリを駆使し、英会話などにも取り組む。渡米時期は未定だが、今後は鳴尾浜などを使い調整を続ける予定だ。思いを託し、海の向こうで背中を見せる。【波部俊之介】

○…岩崎がサプライズで青柳の祝福に訪れた。前日21日に自身が行っていた静岡市での合同自主トレを打ち上げ。同市から車で約40分かけて沼津市の球場に足を運んだ。赤いフィリーズの帽子を持参して登場し、直接言葉を交わした。「海を渡った選手はみんな見るので、楽しみが増えます。(青柳は)度胸がすごい。元々すごいと思っていたけど。応援したいと思います」とエールを送った。

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