JFLアトレチコ鈴鹿クラブのFWカズ(三浦知良=57)が20日放送の日本テレビ系「しゃべくり007」(月曜午後9時)に出演し、悲運の、日本サッカー史に残る衝撃の「落選」について口を開いた。
FIFAワールドカップ(W杯)フランス大会の直前。あまりにも有名な岡田武史監督の「外れるのはカズ、三浦カズ」について、本人が回想した。
「発表当日、外れた3人(ほか北沢豪と市川大祐)が呼ばれて。『カズ、外れるから』って普通に言われました、監督の部屋で。正直言って、外れるとは自分は思ってなかったんです。年齢的にも一番上だったんで、何か、監督に相談されるのかなと思ってました」
実際、発表前日の練習試合ニヨネ戦ではハットトリックを決めていた。一夜明けた午前11時過ぎに非常の通告を受けていた。1990年9月26日の国際Aマッチ初出場から2806日にして、夢だったW杯出場への道が突如、途絶えた瞬間だった。
「もちろん悔しかったですね。W杯は、自分が目指していたものなんでね。でも、サッカーには『こういうこともある』と経験してきましたから。選手は使われたり外されたり、があるのがサッカー。ブラジルの時から経験していること。毎回、毎回。だから冷静に受け止められました。もちろん悔しさは、今でも消えない部分はありますし『自分がもっと努力していたら…』って正直、思います。でも、監督が判断したことが全て。サッカー選手でいる以上は『こういうことはある』って思います」
MCの上田晋也から、岡田監督から伝えられた理由を聞かれると「その時に言われたのは『3試合を想定した時、使う場面がない』って言われましたね。ポジション的に」と明らかにした。