<サッカー全国高校選手権:前橋育英1(9PK8)1流通経大柏>◇13日◇決勝◇東京・国立競技場
前橋育英(群馬)が流通経大柏(千葉)を死闘の末に破った。決勝のPK戦では史上最多スコアとなる9-8で、前回優勝した2017年度以来7大会ぶり2度目の日本一。103回目のファイナルには、決勝史上最多の5万8347人が詰めかけた。
一方、大学ラグビーの日本一を決める戦いは、例年の東京・国立競技場ではなく、近隣の秩父宮ラグビー場で開催された。今年は同日開催となったため、日本協会(JRFU)がシーズン前に“撤退”。早稲田大(早大)と帝京大が最強を争った大一番を現地で見届けたのは1万9035人だった。
ともにチケットは完売していたが、もちろんキャパシティー(収容人員数)の違いだ。国立開催を巡る協会の判断は波紋を広げていた。
結果、今年も国立を“守った”高校サッカーは決勝の観客動員数記録を更新。それまで歴代最多だった20年度(山梨学院-青森山田)の5万6025人(埼玉スタジアム)を上回った。
大学ラグビーは、昨年の全国決勝(帝京大-明治大)は国立だったが、観衆は1万8374人にとどまっていた。一方で「新国立」こけら落としとなった19年度の決勝は、早大-明大の人気カード「早明戦」と相まって5万7345人がスタジアムを埋めている。
また、新国立の最多入場者数記録も、実はラグビーが持っている。サッカー日本代表戦やフランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)の来日親善試合を上回ったのが、日本-ニュージーランド(オールブラックス)戦。22年10月29日の国際親善試合は入場券がプラチナ化し、最終的には6万5188人が訪れた。