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清原和博氏、伝説の巨人&阪神争奪戦の秘話を語る 決め手は母の「あんたの夢はなんだったんや」


NPB通算525本塁打を誇る清原和博氏が、1996年のFA交渉についての秘話をBSフジ「プロ野球レジェン堂」で語った。清原は西武からFAを行使し、巨人と阪神との間で争奪戦が展開された。阪神は非常に魅力的な条件を提示し、清原も一時心が揺れたが、幼いころからの巨人ファンであった彼は最終的に巨人を選んだ。決断を後押ししたのは母の一言で、「夢であった巨人で優勝を目指すべきだ」と励まされたことが大きかった。また、巨人との交渉では長嶋監督から特別な待遇提案を受け、その印象深いエピソードを笑いながら振り返った。

96年11月、巨人入団会見で長嶋監督(左)から帽子をかぶせてもらう清原

NPB通算525本塁打を放った清原和博氏(57)が3日、BSフジ「プロ野球レジェン堂」に出演し、96年オフの巨人と阪神による争奪戦の秘話を明かした。

清原氏はPL学園から85年ドラフト1位で西武へ入団。96年にFA資格を得ると、同年オフに行使を宣言した。争奪戦は巨人と阪神の一騎打ち。阪神吉田義男監督の「(ユニホームの)縦縞を横縞に変えてでも…」や、巨人長嶋茂雄監督の「僕の胸に飛び込んできなさい」という伝説的な口説き文句も誕生した。

清原氏は阪神との交渉の席を回想。阪神から巨人を上回る条件を提示され、「席についてからですね、本気度がすごく伝わってきて。『いや、これ阪神いいかな』って思いはじめたんですよね」と、地元の阪神入団へ気持ちが傾いたという。

だが、清原氏は幼い頃から巨人ファン。ドラフト会議でも巨人入りを熱望していたが、巨人はPL学園のチームメート桑田真澄氏(56=巨人2軍監督)を指名した。巨人との交渉は阪神の後。「交渉でもめまして、それで長嶋監督が留守番電話に『僕の背番号3番あげるから』みたいな。それはもう大変恐縮で、非国民になるじゃないですか」と、超特別待遇を苦笑いで振り返った。

最終的な決断は母の一言。「『あんたの夢はなんだったんや』と。『ジャイアンツの態度がちょっと悪かったって言って、(巨人の4番で)日本一になる夢はなんだったんや。あんた阪神行って、ジャイアンツ優勝してまた泣くんか』って」と背中を押され、交渉が難航していた巨人への入団を決意したと明かした。

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