ロッテ菊地吏玖投手(24)が地元愛を胸に今年も腕を振る。昨季は初勝利、初セーブ、初ホールドとプロ2年目で記録づくしの1年に。さらに、地元北海道のエスコンフィールドでも初登板を果たした。「今年も苫小牧への郷土愛をもって、苫小牧の代表としてマウンドに上がりたい」と目標を掲げた。
苫小牧市は北海道中南部にある港湾都市。「ノーザンホースパークもありますし、渡り鳥と展望台の眺めで有名なウトナイ湖もあります。そして樽前山は夏は山登りもできるなど自然が豊かです。ホッキ貝は漁獲量23年連続日本一なので、ぜひ知ってもらいたい」と、ふるさと大使として地元を猛アピールした。
昨季は武器のフォークに磨きをかけ自信をつけた。「いつかは自分のフォークが苫小牧とかけて『とまフォーク(苫小牧フォークの略)』とファンの皆さまに呼ばれるくらい浸透し認知度が上がれば」と命名。本来「トマホーク」はアメリカ先住民が使うオノを意味する。吉井監督は「菊地は打ちづらいストレートをもっているのが特徴。そしてフォークがいい。打者としてはフォークをケアしながら、あのストレートを打つのはなかなか至難の業」と絶賛し、さらなる活躍を期待した。【星夏穂】