24年最終戦を勝って締めくくる。皇后杯で2大会ぶりに4強進出を狙う新潟レディース(WEリーグ)は明日22日、準々決勝でマイナビ仙台(WEリーグ)と対戦する。MF川澄奈穂美(39)は「やることはやってるし、積み重ねてきていることもある。あとは最後に勝つだけ」と闘志をみなぎらせた。
一発勝負のトーナメント戦の戦い方は、熟知している。11年W杯ドイツ大会での世界一を筆頭に、数多くのタイトルを獲得してきたタイトルホルダー。皇后杯に限ればINAC神戸時代に6度(10~13、15~16年)の優勝に輝いた。「結局、強いチームが勝ち上がっている」とやるべきことは単純で明確。「したたかさとか、じれずにやるところは自分たちのよさ。目の前の相手を倒すって気持ちでやることが大事」と力説した。
「勝ち切って次に進めるのが皇后杯」と話すように、延長戦もしくは、PK戦も視野に入れながら戦う。練習後には、PK練習に取り組むも「雑念が…」と1本目は外したが、2本目でしっかりと決めて練習を締めた。「本当に勝つこと。ただそれだけです」。最高の形で25年を迎える。【大島享也】
○…マイナビ仙台とはクラシエ杯、リーグ戦含めて今季4度目の対戦となる。ここまでは3戦全勝と好相性を誇るが、橋川和晃監督(53)は「いつも自分たちがやっている通り、堅守をベースにしながら、攻め方の判断とゴール前の大胆さを出していければ」と地に足をつけた。昨季はカップ戦準Vとクラブ最高のリーグ4位。今季は序盤こそ苦戦したものの、中盤から巻き返して現在リーグ戦は5位につける。年内最終戦に向け、「頑張ります。勝たないといい正月が迎えられないので」と勝利を誓った。