西武の西川愛也外野手(25)が14日、久しぶりに“お泊まり”した。
現場は埼玉・深谷市。「それまではけっこう頻繁にこういう時に泊まらせてもらいに行ってたんですよ。でもこの2、3年、なんか行けてなくて」というのは、中日の清水達也投手(25)の実家だ。
こういう時、というのは翌日の15日、オリックス若月健矢捕手(29)の呼びかけで、花咲徳栄(埼玉)の卒業生のNPB選手で「加須きずな野球教室」を開いた。どうしても都合が合わない選手もいたものの、西川、清水の2人は参加予定だった。
高校時代、17年夏にともに同校ならびに埼玉県勢の甲子園初優勝の中心メンバーだった。2人とも高卒でプロ入りし、今年で7年目のシーズンを終えた。
長いシーズンを終え、県内のラジオ番組に出演し、そのまま清水家で晩ご飯。「達也のお母さんやお父さんに食事を作ってもらって。かき揚げ丼に、ハムとブロッコリーを炒めたものと、あとラ・フランス、出してくれて」。楽しいひとときを過ごした。
西川はちょっと、うらやましい。「テレビで見てました」。清水が侍ジャパンの一員として選出され、リリーフで活躍したプレミア12のことだ。自身もWBCのサポートメンバーに短期間だけ入ったものの、本戦は遠かった。
まずは今季、歴史的敗北を喫した西武でレギュラーを確固たるものにし、チームを浮上させる起爆剤になってから、友に並びたい。
「見てて、僕も試合したいなって思いました。追いついて、追い越せるように。(同じく高校同期のソフトバンク)長谷川も一緒に3人で。全員で日の丸、背負いたいですね」
卒業して7年たっても、仲がいい。カメラを向けると、頼んでもいないのに自然とポーズができる。子どもたちにも大人気の2人だった。【金子真仁】