DeNA戸柱恭孝捕手(33)が20日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の7500万円でサインした。来季が4年契約の2年目となる。
今季は山本の台頭などもあり、46試合の出場にとどまったが、山本が右尺骨骨折で離脱した9月以降はベテランらしい円熟味のある活躍でポストシーズンの躍進に貢献。CSでは阪神とのCSファースト第2戦から7試合連続先発出場した。全試合で安打を放ち、1本塁打6打点でCSのMVPにも輝いた。34歳のベテランは「あれだけ緊迫した試合に出させてもらうのは成長できると思いますし、7年前と違って周りが見えてた。試合全体を見てプレーできた。最後ああいう形でチーム、裏方さんも報われた1年だったと思います」と納得の表情を浮かべた。
チームメートからアドバイスを受けながら、オフ期間にファスティングを敢行。酵素ドリンクのみの断食を行い、1週間で6キロの減量に成功した。「今、95キロにやせたのでそれをキープして、まだ盗塁も0なので1個でもできたら」とプロ10年目でのプロ初盗塁という“珍目標”も掲げた。
来季はケガから復帰する山本を筆頭に、伊藤、松尾らがひしめく熾烈(しれつ)な捕手争いが再び始まる。「捕手全体がレベルアップしていければチームも強くなる。思ったことを伝えてみんなが良いプレーをできるようにやっていかないといけない」とチーム全体に目を配りつつ、与えられた出番で日ごろの準備の成果を発揮する。「来年は必ずリーグ優勝のために全てをささげて、全力でやっていきたい」と誓った。(金額は推定)