<ワールドカップ(W杯)アジア最終予選:北朝鮮2-3イラン>◇14日◇A組◇第5戦◇ラオス・ビエンチャン
2026年FIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選のA組第5戦で、前節首位のイランが北朝鮮に3-2で競り勝ち、4勝1分けで勝ち点を13に伸ばした。今季からインテル・ミラノに移籍したFWメフディ・タレミ(32)が前半に3アシストをマークした。北朝鮮は2分け3敗の5戦勝ちなしで、勝ち点2の最下位となっている。
中立地のラオスでの一戦。主将のタレミがチームの攻撃をけん引した。前半29分、ペナルティーエリア手前からのスルーパスでFWガエディのゴールをアシストすると、同41分にも相手の背後を突くパスでMFモヘビのゴールを演出。その4分後にも相手2人を引きつけて右方向にパスを送り、フリーで走り込んだモヘビがペナルティーエリア手前から右足でゴール左隅に突き刺した。
タレミはポルトガル1部リーグで得点王を2度獲得。セリエAの名門クラブでは加入1季目で出場機会が限られ、リーグ戦10試合の出場で無得点となっているが、欧州チャンピオンズリーグ(CL)では10月1日のレッドスター戦でPKで加入後初ゴールを決めた上に2アシストも記録した。W杯最終予選で、アジア最高レベルのFWが力の違いを示した。
だが、後半6分にDFハリルザデが、抜け出した相手を後方から倒して一発退場。1人少なくなったチームは同11分に相手のCKからのクロスをタレミがブロックしたものの、不運にもゴールに吸い込まれてオウンゴールとなった。同14分にもCKの流れから失点し、1点差に迫られた。
3-2の同22分には獲得したPKをタレミが失敗。ど真ん中へのキックはGKに防がれた。その後も何度かピンチはあったが、そのまま逃げ切った。