今年6月に取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使したソフトバンク石川柊太投手(32)に対し、最大4球団が獲得に乗り出す可能性があることが14日、分かった。すでに獲得調査を進めていたヤクルトに加え、オリックスとロッテも獲得調査を行っていることが判明。巨人も獲得に乗り出す可能性がある。今季推定年俸は1億2000万円。人的、金銭ともに補償不要のCランクとなる右腕を巡り、ソフトバンクも含めた5球団による大争奪戦に発展する可能性も出てきた。
石川は8日にFA権の行使を表明。その際には「野球界でどう評価されているのかを聞いてみたい。選択肢が広がるところに価値があると思う」と胸中を明かし、決め手となるポイントについては「一番は『うちに、来てほしい』。そういうのが伝わってくるかを、自分の中ですごく大事にしたい」と表現していた。球団は宣言残留を認めており、すでに複数年契約を提示して慰留を続けている。現時点では残留か移籍かはフラットな状態とみられ、獲得に乗り出した全球団と交渉する見込みだ。