広島常広羽也斗投手(23)が14日、2日連続でブルペン入りし、52球を投じた。プロ初キャンプとなった今春はコンディション不良もあり、十分な練習量をこなせなかった。今秋は初日からフルメニューを消化。積極的にブルペン入りしている。この日は真っすぐがシュート回転する傾向にあったが、修正を試みるだけでなく、生かす形も探りながら投じた。「調子はその日その日で(違いが)ある。調子が悪いときは調子を直すのか、その調子のまま投げるのか。ブルペンに入ったら、たくさんきっかけが見つかる」。ブルペンでは、投球感覚と修正力を磨いている。
今季は調整遅れから開幕を2軍で迎え、1軍デビューはシーズン終盤だった。1年目の成績は2試合先発して1勝、防御率2・45。先日、FA宣言した九里が移籍する可能性が高く、先発争いは激しさを増す。「2月に今ぐらいしっかりブルペンに入れるように。技術や調子はいろいろあると思うんですけど、ブルペンに入れる状態に持って行くことが何より大事だと思っています」。開幕ローテ争いに出遅れないためにも、今秋にしっかりと投げ込んで基盤をつくる。