広島からドラフト3位で指名された甲南大・岡本駿投手(22)が14日、兵庫県内のホテルで仮契約を結んだ。契約金5000万円、年俸1000万円。
出身の徳島県勝浦町によると、初のプロ野球選手とみられるという。岡本は「そうみたいです。地元の方にもすごく喜んでいただいて、家族も声をかけていただいている。その期待に応えられるよう、自分が頑張るしかないと思っています」と表情を引き締めた。
また、阪神大学野球連盟に所属する甲南大の出身者としても初のプロ野球選手になった。
大学入学後1週間で内野手をあきらめ、投手に本格転向した。直後の春季リーグ。関西国際大の4年生で、ドラフト上位候補だった巨人大勢(25)の投球をスタンドから目撃した時の衝撃は忘れない。
「ものすごい球が速くて。フォーク、スライダーとかもすごかった」と思い返し「阪神リーグの先輩として、ずっと見ています。あれくらい応援される選手になりたい。阪神リーグ出身で活躍されているプロ野球選手はたくさんいる。高いレベルの方々を見て、自分もいつかそういう選手になりたいと思っています」と大志を抱いた。
じわじわと成長を続けて最速149キロに達した。投手歴が浅く、球団からは大きな将来性を見込まれている。岡本は「将来は先発を任される投手になりたい。チームに欠かせない投手になるのが目標です」と宣言した。(金額は推定)