川崎フロンターレDF丸山祐市(35)とMF山本悠樹(27)が14日・神奈川・川崎市立新作小学校で小学6年の児童たちと触れ合った。
2人は、選手らが載っている「フロンターレ算数ドリル」をクラブが川崎市内の小学校に配布していることもあり、算数の授業に参加。リフティングの回数から平均値を求める単元で、実際にリフティングを実演するなどして子どもたちと交流した。
ともに加入1年目。過去の所属クラブでも小学校に訪問する機会はあったが、授業に参加するのは初めてだったという。関西学院大学時代に塾講師のアルバイト経験がある山本は「川崎フロンターレが算数ドリルを作ってまで地域と密接に素晴らしい関係を築いていることは本当に誇れることだと思いますし、その力になれるのであればすごくよかった」と振り返った。
明大卒で勉強は「中の上くらい」だったという丸山は「子どもたちに元気をもらえて楽しかった。フロンターレはこういう企画をすごく大事にしているので、それに携わることできてすごくよかった」と満足げだった。
2人ともドリルを手に取り、年始の沖縄キャンプで撮影したものが実際に形になっていることを確認。丸山は「何のために写真撮っているのか正直分からなかった部分が今日判明しました(笑い)」。山本は「ここまでのちゃんとしたクオリティーのものになっていると思っていなかった」と驚き「子どもたちも難しいとか言っていたので、よかった」と納得していた。
フロンターレらしさを活用し、体育と算数が一体化したような授業が展開された。山本は「基本座学ばかりだと思うのでやっていて楽しい」。丸山は「自分が小学生の時はなかった。実際に起きたことに対して算数を学ぶのはすごく良い機会」と充実感を漂わせた。【佐藤成】