アトレチコ・マドリードがリール戦のPK判定を巡り、欧州サッカー連盟(UEFA)に正式な苦情を申し立てたと、スペイン紙アス電子版が24日に報じた。
Aマドリードは23日、ホームで行われた欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ第3節でリールと対戦したが、1-1で迎えた後半26分に物議を醸す判定が発生した。
MFコケがリールの2選手とボールを競った際、不可解にPKの笛が吹かれていた。
このシーンに対してビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。選手たちは、ピッチで主審から「ハンドの検証をしている」と伝えられた中で3分後に、PKが認められた。これによってAマドリードは逆転を許し、最終的に1-3の敗北を喫することになった。
試合後、Aマドリード陣営は判定に関する見解を求められたが、誰も、どうして笛が吹かれたのか理解を示していなかった。
シメオネ監督は「PKと言われたが、なぜPKだったのか説明する必要があるだろう。ハンドなのか、ハンドではないのか。プッシングなのか、プッシングではないのか…。コケは1対2の状況だった。何か分かるといいのだが…。UEFAの誰かが、主審が正しかったのでVARはサポートしなかった、と言ってくれることを願いたい」と怒りをあらわにした。
GKオブラクも「主審はハンドだと言っていたが、結局、何の笛を吹いたのか分からなかった。誰も理解していない。主審が理解していることを願うよ」と皮肉っていた。
実際、当該シーンの映像を見返しても、ボールが手に当たっていたのはリールMFアンドレだけ。コケの手には全く触れていなかった。
理解し難い判定で被害を受けたと感じているAマドリードは、UEFAに対し、説明を求めて正式な苦情を申し立てを行った。(高橋智行通信員)