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【欧州CL】Aマドリードのシメオネ監督「なぜPKなのか説明する必要ある」「またしても不運」


アトレチコ・マドリードはリールに1-3で敗北し、シメオネ監督は試合中の不可解なPK判定について不満を伝えた。特に彼が問題視したのは、1-1で迎えた後半26分のPK判定で、VARの介入にもかかわらず詳細な説明がなされなかった点だった。このPKをリールFWデイビッドが決め、試合の流れが変わったため、シメオネ監督は特にこの判定が試合に影響を与えたと主張した。さらに、主審のミスだけでなく、自チームの決定力不足が敗北につながったと認めた。結果として、アトレチコはグループステージの3試合で1勝2敗となり、勝ち点3で27位に後退した。次節のパリ・サンジェルマン戦に向けて厳しい状況にある。

失点に落胆するAマドリードの選手(ロイター)

<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):Aマドリード1-3リール>◇23日(日本時間24日)◇1次リーグ第3節◇エスタディオ・メトロポリターノ

【マドリード=高橋智行通信員】アトレチコ・マドリードのディエゴ・シメオネ監督(54)が、リール(フランス)戦での不可解なPK判定について苦言を呈した。

その場面は1-1で迎えた後半26分だった。相手2人と競ったMFコケに対してPKの笛が吹かれた。ハンドかファウルか誰も分からない状況の中、VARが介入し3分ほど経過した後、PKの判定が認められた。このPKをリールFWデイビッドに決められて勝ち越された。

試合後の会見でシメオネ監督はこの件について質問が出ると、こう話した。

「PKとは言われたが、なぜPKだったのか説明する必要があるだろう。ハンドなのかハンドではないのか。プッシングなのかプッシングではないのか。コケは1対2の状況だった。何か分かるといいんだが…。UEFAの誰かが、主審が正しかったのでVARはサポートしなかったと言ってくれることを願うよ。でもハンドがなかったのにPKを取られてしまうと…。時に起こり得るそれらのミスが、いつの日か自分たちに有利に働くことを願っている。サッカーでは時にそういうことが起こり、試合を左右することがある。1-2にされ、またしても不運に見舞われた」

さらに敗北はPK判定のせいだと思うか? そう問われると、こう続けた。

「主審の酷いミスとVAR以前に我々は力強さを欠き、3ゴールを決めるチャンスを生かせなかった。決定機が3、4回あった素晴らしい試合だったが、我々にはこの大会で求められる力強さが足りていなかった。チャンスがあったが、PKによって試合は向かってはいけない方向に行ってしまった。我々は欧州CLで非常に難しい状況にある。2試合で7失点し、2敗を喫した。この後パリ(次節、パリ・サンジェルマンとアウェーで対戦)に行かなければならない。現時点で我々は厳しい状況に置かれている」

この結果、1次リーグ3試合を終えて1勝2敗の勝ち点3で27位に後退している。

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