野球好き歌手の河野万里奈が歌う「ドラフト」が本物の「ドラフト会議」のテーマソングになった。
明日24日、プロ野球のドラフト会議が都内で行われる。会議の模様を完全生中継する「スカイA」のテーマソングに河野が歌う「ドラフト」が採用されたのだ。
「ドラフト」は河野自身が作詞、作曲。昨年10月に配信リリースされた。曲のコンセプトは「ハズレだった僕らがアタリに変わるための歌」。
1年の時を経て本物の「ドラフト会議」の中継テーマソングに採用された。
河野は「『ドラフト(draft)』は『下書き』という意味。かつ、この言葉を聞くと一番に『ドラフト会議』=『新入団選手を選ぶ場』が頭に浮かぶ人も多いと思います。そこで選ばれなかった人や歓迎されなかった選手の顔が忘れられなくて作りました」と話す。
「受験、就活、恋愛、対人関係…誰しも選考を受ける立場になったことはあるはず。そしてどうしようもなく打ちひしがれたことも。私は選ばれなかった人間です。よく一人余る人間。そんな人生においても、野球のドラフトでも、これは『ハズレ』だった人が『アタリ』になるための曲。選ばれなかった人がそれを反動に最適解を出すための曲。ここはあくまでもスタート。何度でも上書きできる。心が燃えるなら。そういう曲です。かけがえのないあなたの日々の登場曲になれますように」とメッセージを綴った。
歌詞の一部を紹介。
選ばれて選ばれなくて
ため息を大歓声に
ハズレをアタリに変えていく
答えは今じゃない
いつかわかるさ
「ハズレ」で連想するのは「ハズレ1位」。ドラフト会議で1位指名が重複すれば抽選に。クジを外した球団は再び選手を指名する。そこでも重複すればさらにクジを引く。巨人坂本勇人内野手は「ハズレ1位」、ヤクルト山田哲人内野手は「ハズレハズレ1位」だった。まさに「ハズレをアタリに変えていく」「答えは今じゃない」「いつかわかるさ」。
プロ野球の運命のドラフト会議は明日24日に迫った。今年はどんなドラマが待っているのだろうか。この曲を思い浮かべながら会議を見守るのも「あり」かもしれない。
河野は11月30日(大阪・心斎橋)、12月7日(新横浜)でワンマンライブ「エンドラン!」を開催。もちろん「ドラフト」も歌う予定。ドラフト会議の興奮をもう一度味わえるかもしれない。
◆河野万里奈(かわの・まりな) 5月21日生まれ、福岡県春日市出身。筑紫丘高-関西学院大。物心がついた頃から、夏休みは兵庫・尼崎市の祖母宅に行き、家族で甲子園球場に通って野球好きに。応援している高校球児が各球団に散らばるため、全ての球団に推し選手がいる。10年に「第4回アニソングランプリ」で優勝。11年にテレビアニメ「A チャンネル」OPテーマ『Morning Arch』でデビュー。19年5月にシングル『真人間入門』で再メジャーデビュー。カップリング曲『アイキャントライ』が、阪神岩崎優投手の登場曲に使用された。昨年23年5月2日の阪神対中日戦では甲子園球場で念願の始球式登板。見事なノーバンストライクを決めた。特技はスライディング。148センチ、右投げ右打ち。