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<W杯アジア2次予選:日本5-0シリア>◇6日◇B組◇最終節◇Eピース
日本代表の森保一監督(55)が、3バックと4バックを前後半で使い分ける自在な采配を見せた。試合後の会見では、戦術への手応えを口にした。主な一問一答は次の通り。
◇ ◇ ◇
-この試合も3バックを試されて右に堂安、左に中村、2人を起用しての手応えは
「3バックをやることで、3バックと4バックでなく、選手の特長によって戦い方を変えられる。前半のメンバーで戦って、相手をより攻撃でも守備でも押し込んで、そこから得点を奪う、チャンスを作っていこうという意図の中で堂安、敬斗を入れて、彼らが守備もしっかりやってくれてゴールチャンスを作り、自らゴールを狙う積極的なプレーをしてくれた。3バックをこれまでもやってきたけど、ミャンマー戦、シリア戦とよりボールを握る形の中でいい攻撃を仕掛けるという部分で、いいチャレンジを選手がやってくれた。これから1つのオプションとしてチームに共有できたらと思います」
-ミャンマー戦、シリア戦と3バックをして、後半に4バックに戻したが、その意図は
「意図は、3バック、4バックとどちらもチームとして戦術的に機能させていこうとシステムを変えて選手たちにそれぞれとチームに浸透させたい。次のステージに向けて変えた。4バックで冨安を右サイドバックで起用したが、他も含めて戦術、システムを変えて、可能な限り複数ポジションでプレーすることがチームのオプションになる。それで起用した。前線の選手も非常に世界の中でいい存在感を見せてくれている。DFラインの選手たちも世界で力を見せてくれる、存在感を見せてくれているので、いろんな起用をチームでできているし、結果を出せている」
-後半からサポーターのみなさんがサンフレッチェ広島でのチャントを「森保ニッポン」と変えて歌っていましたが
「聞こえていました。試合の終盤、歌詞は理解していました。サンフレッチェのサポーターを中心だったと思いますが、日本全国のサポーターが来ている中で、私自身も応援歌の中に入れてもらえるのは、応援してもらえたのはうれしく思います。サポーターのみなさんの私への応援の気持ちはすごくうれしかったですし、私自身がサポーターのみなさんにいつも応援していただいているので感謝の気持ちが込み上げてきました。それと名前を言っていただけるのはありがたいのですが、日本はみんなの日本代表なので、森保ジャパンとか、何々ジャパンというのでなく、今日は広島でしたけど、全国都道府県のみなさんの日本代表だと捉えてもらえるとうれしいです」
-最終予選に向けての展望を
「前回のカタールW杯の最終予選はあってはならないつまづきのスタートがありましたので。2次予選を全勝でこれましたけど、最終予選は別次元の戦いになると私自身肝に銘じて準備しないといけない。過去の経験を生かしてポジティブ変換できるよう、北中米アジア最終予選は間違いなく厳しい戦いになりますが、前回の経験が生きるように心の準備をしていきたい」
「今日の堂安律が試合を終えて、ヒーローインタビューされている時に最終予選に向けて、アジアカップで悔しい思いをしたので最終予選に生かさないといけないと話していましたが、選手もスタッフも含めて厳しい戦いが待っているので覚悟していきたい。出場国枠が増えて、楽な予選になると思ったら大間違いだと思います。しっかり準備したい」
「後は厳しい戦いに向けての心の準備をするのは大切ですけど、今回の目の前の勝利と常に成長を目指して戦うということは忘れてはいけない。自分たちが強くなれば、強くならなければいけないという誇りを持って厳しい戦いに臨まなければいけないということ。W杯で優勝するというを日本代表が掲げている中、常にレベルアップすることも考えつつ、今の戦いの厳しさに向けて準備をしていかないといけないと思います」