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ソフトバンク、激しさ増す定位置争い=広島は走塁面の強化急務―プロ野球・キャンプのポイント(2)


 【ソフトバンク】昨季最終戦でリーグ優勝を逃し、オフには大型補強で盤石の布陣を整えた。戦力が充実した分、定位置争いは激しさを増す。  先発では千賀が抜けた穴は大きいが、米大リーグでの経験がある有原や、前阪神のガンケルが加入。東浜、石川、和田らに加え、救援で活躍した藤井、森が先発に転向し、ローテーションの一角を争う。ロッテで抑えを務めたオスナの獲得は、試合終盤の投手起用に安定感を生みそうだ。  グラシアルが抜けた外野は、日本ハムから移籍した近藤と主砲の柳田が要になる。最も激戦の中堅は、牧原大や柳町、上林らが候補。若手が台頭している内野では、2年目の野村勇が今宮の座る遊撃に食い込めるか。三塁にはけがから復活を期す栗原や周東らがひしめく。  【広島】昨季は打率リーグ1位ながら、救援陣の整備が進まずBクラスの5位だった。巻き返しには投手陣の底上げと、12球団最少の26盗塁に終わった走塁面の強化が急務。機動力野球復活を掲げる新井新監督、1軍に配置転換となった赤松外野守備走塁コーチの指導が注目される。  先発陣は、故障明けの森下と床田の負担を減らすためにも、昨季はそろって黒星が白星よりも多かった大瀬良と九里の奮起に加え、森、玉村ら若手左腕の台頭が期待される。抑えの栗林までつなぐ勝ちパターンの確立も必要。矢崎や森浦の他、現役ドラフトで加入した戸根や、新人で先発経験もある益田らの社会人組がアピールしたい。  昨季は主に三塁で出た坂倉が捕手に専念。会沢、磯村らとの正捕手争いは激しさを増す。三塁には新外国人のデビッドソンがはまるか。 (了)【時事通信社】
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