勢いもたらした鎌田＝大一番で攻撃が機能―甲子園ボウル・関学大

　今季、なかなか納得のいく攻撃ができていなかった関学大が、大一番で地力を発揮した。試合前に目標とした４ＴＤを奪って５連覇を達成。勝利の立役者となった３年生のＱＢ鎌田は「オフェンスとして、いい結果を出せた」と満足そうだった。 　先発した１年生のＱＢ星野に代わり、第３クオーター途中から出場。投入されたドライブで、低く鋭いパスを次々と通す。チームに勢いをもたらし、初ＴＤにつなげた。 　その後の攻撃でもミドルパスを通したり、下手投げの短いパスを使ったり。ＲＢ前島らによる中央のランも決まるようになり、チームはＴＤを重ねた。「流れを変えることができてよかった」 　鎌田は昨年から正ＱＢを務めてきたが、関西リーグでは本来の実力を出せなかった。全日本大学選手権進出を懸けた１１月の立命大戦は星野が先発。悔しさを感じつつも「気持ちの踏ん切りがついた」。不調を乗り越え、大舞台で輝きを放った。 　「練習の時から（星野と）２人でやってきた」と鎌田。星野には、ミスを気にしないようにと声を掛け、自らは後輩にランを教わった。切磋琢磨（せっさたくま）する関係が続けば、大会史上初の６連覇も見えてくる。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕早大―関学大。第４クオーター、攻める関学大のＱＢ鎌田（中央）＝１８日、甲子園球場