ラモス、衝撃のハット＝ロナルド代役が輝き―Ｗ杯サッカー・ポルトガル

　圧勝劇の中心で２１歳の新星が輝いた。ポルトガルのラモスが、スイスの堅守を打ち砕く３ゴール。エースのロナルドの代役で先発に抜てきされ、衝撃を与えた。 　３トップの中央で出場。前半１７分にペナルティーエリア内であまり角度のない難しい位置から、左足を振り抜いた。時速１００キロを超える豪快な先制弾。このＷ杯初得点は序章にすぎなかった。 　後半６分は右の低いクロスに合わせ、同２２分には相手ＧＫとの１対１で、柔らかいタッチで球を浮かせた。今大会初のハットトリックを達成し、「夢にも思わなかった」。両手を広げ、心地よさそうに大歓声を浴びた。 　Ｗ杯直前の国際親善試合でＡ代表デビューしたばかり。１次リーグは２試合で終盤に出ただけだった。英データ会社オプタによると、Ｗ杯初先発での３得点は、大会通算最多得点記録を持つクローゼ（ドイツ）が２００２年に記録して以来。ポルトガル１部ベンフィカで、今季リーグ首位の９得点を誇る決定力を発揮した。 　試合前にはロナルドから声を掛けられて発奮。１アシストも記録し、チームを４大会ぶりの８強へ導いた。「次も全力を尽くす」。ロナルドの後継候補は、準々決勝のモロッコ戦をにらんだ。　（ルサイル時事） 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、ハットトリックとなるゴールを決めるポルトガルのラモス（左）＝６日、ルサイル 〔写真説明〕後半、ハットトリックを達成し、祝福されるポルトガルのラモス（右端）＝６日、ルサイル 〔写真説明〕後半、選手交代でハットトリックのラモス（左）をねぎらうポルトガルのロナルド（中央）＝６日、ルサイル