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工藤選手、無念の別れ=仲間、森保監督らが追悼―サッカー元日本代表


 サッカー元日本代表のFW工藤壮人選手=J3宮崎=が21日、32歳の若さで亡くなった。今月初旬に水頭症と診断され、突然の別れ―。元同僚らは深い悲しみに暮れた。  工藤さんはJ1柏の下部組織から2009年にトップ昇格。13年にはリーグ戦で19得点を挙げた。「15年間で一番つらい仕事」。工藤さんの逝去を公式ツイッターで伝えたチーム広報の言葉に無念がにじんだ。柏時代に寮で同部屋だったというJ1磐田の大津祐樹選手は「まだ受け止め切れないというか、まだ信じたくない」と述べた。  22日のJリーグ各会場では黙とうがささげられた。敵地で藤枝戦に臨んだ宮崎の選手は工藤さんの背番号9が入ったTシャツを着て入場。先制されたが引き分けに持ち込んだ。試合後は号泣する選手も多く、同点ゴールを決めた橋本啓吾選手はインタビューで「絶対に勝利を届けたいという思いでやって来た」と語った。  ルヴァン杯決勝の会場は黙とうで静まり返った後、観客席から「工藤」コールと拍手が起こった。工藤さんの古巣で、優勝を飾ったJ1広島の佐々木翔選手は「彼の分まで健康な僕らがやる」と決意。広島時代の指揮官で、視察に訪れた日本代表の森保一監督も「魂のプレーをしてくれる素晴らしい選手だった」と声を落とした。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ルヴァン杯決勝の試合前、亡くなった元日本代表の工藤壮人選手へ黙とうをささげるC大阪と広島の選手ら=22日、東京・国立競技場 〔写真説明〕試合前、亡くなった元日本代表の工藤壮人選手のユニホームを飾る広島ベンチ=22日、東京・国立競技場
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