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「不滅」に挑むフレーザープライス=10秒6台を3連発―陸上女子100メートル


 【ロンドン時事】陸上の世界選手権女子100メートルで2連覇を果たしたシェリーアン・フレーザープライス(ジャマイカ)が今月、10秒6台の好記録を5日間で3度もマークする離れ業を演じた。フローレンス・グリフィス・ジョイナー(米国=故人)が1988年に樹立した「不滅」とされる世界記録、10秒49にどこまで迫れるか。  2008年北京、12年ロンドン両五輪を制した35歳。17年に息子を出産した後も記録を縮め、東京五輪で銀メダルを獲得した昨年は、世界歴代3位となる10秒60の自己記録を出した。今年7月の世界選手権は大会新記録の10秒67で5度目の優勝。15年近くも世界の第一線に君臨し、「女性に自分の道を切り開く勇気を与えたい」と強調する。  今月は、6日の最高峰ダイヤモンドリーグ(DL)シレジア大会(ポーランド)が10秒66、8日のハンガリーでの国際競技会が10秒67、10日のDLモナコ大会が今季世界最高の10秒62で3連勝。今季は10秒6台が計6度と圧巻の走りを続けている。  昨季は大きな重圧を感じていたが、今季は楽しむことを心掛ける。「30代後半でもまだまだやれる。残りのシーズンで自己ベストを出すことを楽しみにしている」  昨年は東京五輪金メダルのエレーン・トンプソンヘラ(ジャマイカ)が世界歴代2位の10秒54をマークした。34年間破られていない「10秒49」を塗り替えようとする機運が、着実に高まっている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕陸上ダイヤモンドリーグ(DL)モナコ大会の女子100メートルで力走するシェリーアン・フレーザープライス=10日、モナコ(EPA時事)
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