羽生さん「スタートラインに」＝仙台で練習、１０万人が配信視聴―フィギュア男子

　フィギュアスケート男子で７月にプロに転向した羽生結弦さん（２７）が１０日、地元の仙台市内で練習を公開し、「やっと今、スタートラインに立って、これからさらにうまくなっていけるんだ、というふうに思えている」と新たな心境を語った。 　過去のプログラムで使用した曲などを流し、クワッドアクセル（４回転半ジャンプ）の練習にも取り組んだ。終盤には、連覇を果たした２０１８年平昌五輪のフリー曲「ＳＥＩＭＥＩ」を五輪と同じ構成で披露。ジャンプで失敗するたびに最初からやり直し、３度目の挑戦で成功した。ノーミスで滑り切ることが目標だったと明かし、「あの時よりもうまいんだ、と証明したい強い意志があった」と説明した。 　「ＳｈａｒｅＰｒａｃｔｉｃｅ」と題した練習の様子は、今月７日に開設したばかりのユーチューブチャンネルでも公開され、約１０万人が視聴。「こんなに泥臭く必死にもがいて練習している姿がある、というのを見てもらいたいと思った」。ユーチューブを通じて演技のリクエストに応える姿も見られた。 　仙台を拠点に、さらに高いレベルを求めて厳しい練習に励む。「点数を付けてもらうためだけのスケートじゃなく、皆さんに見ていただけるようなプログラムをやっていかないといけない」と向上心をのぞかせた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕練習を公開した羽生結弦さん＝１０日、仙台市内 〔写真説明〕練習を公開した羽生結弦さん＝１０日、仙台市内 〔写真説明〕練習を前にウオーミングアップをする羽生結弦さん＝１０日、仙台市内