育成出身、長谷川が躍動＝初安打に決勝打も―プロ野球・西武

　うれしいことが重なった。育成出身の２年目、西武の長谷川がプロ初安打に加え、決勝打もマーク。チームの２位浮上に貢献した。 　２日に支配下選手登録されてから安打が出ないことに焦りを感じ、打席で力みも出ていた。平石打撃コーチの指摘で修正し、五回に中前へ待望の初安打を放った。 　これだけでは終わらなかった。同点の八回１死一、二塁。高めの直球をうまく右前に運んだ。二走の熊代は本塁でアウトと判定されたものの、リプレー検証で覆って打点がついた。「勝利に貢献できたのはよかった。初めての経験だし、そういううれしさを次も（体験）できるように頑張る」と笑顔を浮かべた。 　八回の好機で長谷川に代打を送ることは「１ミリも考えていなかった」という辻監督。「これを自信にやってくれたらいい」。成長著しい２０歳に期待を寄せた。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕８回、勝ち越し適時打を放つ西武の長谷川＝９日、楽天生命パーク