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小林陵、安定感も爆発力も=栄冠重ね充実のシーズン―ジャンプ男子


 【プラニツァ(スロベニア)時事】ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は27日にスロベニアのプラニツァで今季最終の個人第28戦が行われ、小林陵侑(土屋ホーム)が3季ぶり2度目の総合優勝を決めた。北京五輪金メダルと総合王者という二つの大きな目標を達成し、「タフなシーズンをこういう形で終われてよかった」と息をついた。  序盤に新型コロナウイルス検査の陽性判定による欠場が2戦あったが、全28戦でポイントを獲得した総合2位のガイガー(ドイツ)と100点以上の差。1度の優勝では逆転できないほどの点差をつける完勝は、シーズンを通して高いレベルで安定していたことの証明だった。年末年始の4戦合計で争うジャンプ週間で2度目の総合優勝、五輪では個人ノーマルヒルの金メダルとラージヒルの銀メダル。「短期決戦」での爆発力も発揮した。  来季の話になると、「難しいシーズンになるのはもう予想できている」。五輪のラージヒル金でW杯総合3位のリンビク(ノルウェー)らライバルは多く、新たなルール変更があれば対応する必要もある。それでいて「そんなに焦らずにやりたい」と言えるのは王者の余裕であり、ひょうひょうとした性格も柔軟に対処していける素地になっているのだろう。  W杯今季8勝で、通算27勝。日本男子最多を更新し続けており、宮平秀治ヘッドコーチは「まだまだいける選手」と期待を込める。今季の自信を支えに、成長を続けていけるか。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子で個人総合優勝を果たし、トロフィーを掲げる小林陵侑=27日、スロベニア・プラニツァ(EPA時事)
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