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株アプリのおすすめ5選!初心者が選ぶときのポイントを解説


株アプリとは、スマホから株価のチェックやチャート分析、株の注文ができるアプリだ。スマホのスペックが上がるにつれて、パソコンとほぼ変わらないくらいの機能を備えるアプリも複数ある。

パソコンがない人やスマホしか使わない人は、株アプリの機能が投資の成果に直結することもあるだろう。本記事では、株アプリを選ぶポイントや初心者から経験者まで使えるおすすめの株アプリを紹介する。

編集者のプロフィール
金融系ライター・個人投資家北川真大
詳細はこちら

明治大学法学部卒業後、証券会社に入社。入社後すぐに2級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得し、個人営業に従事。証券営業の経験をもとに金融系の記事執筆やKindle出版を開始し、現在はフリーライターとして活動中。日本株、投資信託、暗号資産、不動産を保有する個人投資家でもあり、日本株の投資歴は累計7年以上に及ぶ。

・保有資格
 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
 証券外務員一種
Twitter

  1. 初心者から経験者までこれで十分!おすすめの株アプリ5選
    1. 楽天証券「iSPEED」
    2. SBI証券「SBI証券 株アプリ」
    3. 松井証券「日本株アプリ」
    4. マネックス証券「マネックストレーダー株式 スマートフォン」
    5. TradingView
  2. 株アプリを選ぶポイント
    1. チャートの分析機能
    2. 注文のしやすさ
    3. 銘柄の検索機能
    4. 情報収集のしやすさ
    5. 操作のしやすさ
  3. 株アプリを使うときの注意点
    1. 画面が小さくて見づらい場合がある
    2. 複雑なチャート分析には不向き
  4. チャートが無料で見られるおすすめサイト
    1. 楽天証券
    2. TradingView
    3. SBI証券
  5. 株アプリでよくある質問
    1. 株アプリは無料で使えますか?
    2. パソコンとスマホアプリの違いは?
  6. 株アプリは機能が充実しているものを選ぼう

初心者から経験者までこれで十分!おすすめの株アプリ5選

デイトレードをする人には物足りない部分はあるが、長期投資がメインの投資家なら初心者でも経験者でも株アプリだけで十分と言えるだろう。優秀な株アプリは、パソコン用のツールと遜色ない機能を備えている。

本記事では、アプリの評価だけでなく実際の使用感も考慮して、株アプリを比較している。選ぶポイントごとに◎、◯、△、?の4段階で判定した。

■主な株アプリの比較表

株アプリのなかで特におすすめなのは、楽天証券の「iSPEED」と「SBI証券 株アプリ」だ。

本記事では5種類の株アプリをおすすめ順に紹介する。

楽天証券「iSPEED」

楽天証券の「iSPEED」は、注文画面を初心者用にカスタマイズできるアプリだ。メニューバーに必要な機能がまとまっており、初心者でも操作に戸惑うことはないだろう。

チャート分析や銘柄の検索機能ではSBI証券に劣るものの、アプリの操作性や視認性は楽天証券のほうが優れている。楽天証券とSBI証券の双方に口座を開設して使い分けてもよいが、どれか1社だけを選ぶなら楽天証券がおすすめだ。

\アプリの操作性はバツグン/

SBI証券「SBI証券 株アプリ」

SBI証券が提供する「SBI証券 株アプリ」は、チャート分析や銘柄の検索機能が優れているアプリだ。1画面で3種類のチャート分析ができるだけでなく、チャートの拡大、縮小も自由にできるのでスマホでも見やすい。

画像引用:SBI証券

銘柄の検索機能は、株主優待、投資テーマ、決算日、高配当株、成長株などが設けられているだけでなく、検索条件の細かい設定も自由自在にできる

以前は操作しづらいところが多かったものの、何度か改善が重ねられて初心者でも操作しやすくなっている。チャート分析や銘柄検索を重視する経験者は、SBI証券を選ぼう。

\PC並のチャートと検索機能/

松井証券「日本株アプリ」

松井証券が提供する「日本株アプリ」は、「株touch」を改良させた日本株専用のアプリだ。チャートの視認性や操作性が改善されただけでなく、初心者向けにシンプル注文も実装され、使いやすくなった。

画像引用:松井証券

楽天証券やSBI証券のアプリには及ばないが、株主優待や投資テーマ、業種ごとの銘柄検索に対応している。口座がなくてもアプリの操作性は確認できるので、一度試してみてもよいだろう。

日本株をメインの投資先としてスマホアプリで取引したい初心者は、松井証券も選択肢のひとつだ。

\アプリが初心者向けでわかりやすい/

マネックス証券「マネックストレーダー株式 スマートフォン」

マネックス証券が提供する「マネックストレーダー株式 スマートフォン」は、「マネックス証券アプリ」とは別の株式専用アプリだ。

注文画面にたどり着くまでの操作が少なく済むので、短期投資がメインの人には使いやすい

画像引用:松井証券

一方で、銘柄検索やチャート分析、情報収集は不十分な点もあり、どちらかというとパソコンのサブとして使うイメージだ。

株アプリの機能はSBI証券や楽天証券に劣るが、クレジットカード決済で投資信託を積み立てるクレカ積立のポイント還元率は、年会費無料のカードのなかではマネックス証券が最も高い。また、米国株購入時の為替手数料が無料なのはマネックス証券だけだ。

普段からパソコンを使う人で投資信託や米国株への投資も考えている場合は、マネックス証券を選んでもよいだろう。

\クレカ積立で最大1.1%ポイント還元/

TradingView

TradingViewでは株の取引はできないが、過去のチャートが見やすいアプリだ。

ネット証券の株アプリでは確認できない1999年より前の値動きも、TradingViewならチェックできる。日経平均株価の長期チャートも確認可能だ。

画像引用:TradingView

無料プランだとチャートの分析機能は制限されるが、ネット証券の株アプリと組み合わせて補助的に使うなら問題ないだろう。銘柄検索や情報収集はしづらいので、単一銘柄のチャート確認用として使おう。

株アプリを選ぶポイント

株アプリを選ぶポイントは5つある。チャート分析や注文のしやすさはもちろん、検索機能や操作性もチェックしたいポイントだ。

チャートの分析機能

初心者、経験者を問わず株の取引には最低限のチャート分析が必要だ。細かいチャート分析をアプリでできるほうが便利だろう。

よく使われるチャート分析は以下の4つだ。

チャートの分析機能
  • 出来高
  • MACD(移動平均線)
  • RSI
  • ストキャスティクス

初心者は、移動平均線と出来高だけを覚えておけばよいだろう。

移動平均線

  • ある期間における株価(終値)の平均を示した線のこと

3種類の移動平均線を表示できるだけでなく、移動平均線の期間を自由に変更できる株アプリもある。

1つの線だけで分析せず、5日移動平均線(短期線)と75日移動平均線(長期線)など、期間の違う移動平均線同士をチャートに表示して分析することが多い。移動平均線を使った有名な分析方法は、ゴールデンクロスとデッドクロスの2つだ。

(参考画像)

短期線が長期線を下から上に突き抜けるときをゴールデンクロス、その逆をデッドクロスといい、それぞれ株価上昇、下落のシグナルといわれる。

出来高

  • 売上高ともいい、一定期間において売買が成立した株数を示した棒線グラフのこと

大手ネット証券が提供する株アプリなら、有名なチャート分析は基本的にすべて対応している。

株アプリのなかでもチャート分析がしやすいのは、スマホ用に最適化されて一覧性の高いチャートが表示できる「SBI証券 株アプリ」だ。

1画面で3種類のチャート分析ができるだけでなく、チャートの拡大、縮小も自由にできる

チャート分析のしやすさを重視する人は、SBI証券に口座を開設して株アプリを使ってみよう。

\スマホでもチャートが見やすい/

注文のしやすさ

アプリからの注文のしやすさも、株アプリを選ぶうえで重要なポイントのひとつだ。

スマホしか持っていない人や普段パソコンを使わない人は、スマホ用のサイトまたはアプリから株の注文を出すことになる。

スマホは外出先でも手軽に注文できる点にメリットがあるため、複雑な注文に対応していることよりも発注までの操作がしやすいほうが便利だ。

注文までの入力項目は極力少ないほうが注文はしやすくなる。初心者用とプロ用に注文画面をわけられるアプリのほうが使いやすいだろう。

注文がしやすい株アプリは、楽天証券の「iSPEED」だ。注文画面がシンプルでわかりやすいだけでなく、デイトレーダー向けに素早く発注できる「エクスプレス注文」にも対応している。

初心者向けに注文画面をよりわかりやすくした「シンプル」モードに切り替えられる機能もついているので、初心者でも楽天証券なら戸惑うことなく株の注文ができるだろう。

\アプリの注文画面がわかりやすい/

銘柄の検索機能

銘柄の検索は、さまざまな会社の株に投資したい人にとって必要な機能だ。

日本株だけをみても3,800銘柄以上あり、一つひとつ調べるわけにもいかない。そのため、配当や株主優待、値上がり率、会社の業績など、さまざまな面からアプリだけで検索できるほうが便利だ。

銘柄を検索しやすいようにスクリーニング機能がついているアプリもある。証券会社が独自に設定した「おすすめスクリーナー」を使えば、初心者でも銘柄が選びやすくなるだろう。

検索機能が充実しているのは「SBI証券 株アプリ」だ。アプリのなかだけで高配当銘柄や株主優待のある会社、成長株や値上がり率を簡単に検索できる

「SBIおすすめスクリーナー」を使えば、詳しい知識がなくても銘柄を適切に絞り込むことが可能だ。

株アプリの検索機能を重視するなら、SBI証券を選ぼう。

\アプリの検索機能が充実/

情報収集のしやすさ

株式投資をするうえで情報収集は欠かせない。必要な情報にアクセスしやすい株アプリを使うほうが便利だ。

会社の四季報(会社の特色や業績などをまとめた年4回発行される雑誌)やニュース、指標、日経平均株価などの指数が簡単に確認できるアプリを選ぶとよいだろう。

情報収集がしやすいアプリは、楽天証券の「iSPEED」だ。会社の四季報やニュース、指標が見やすいだけでなく、日経平均株価やマーケットニュースも簡単にチェックできる。

メニュー画面から「日経テレコン」をタップすれば、直近3日分の日経新聞が無料で閲覧できる。情報収集は楽天証券のアプリだけで完結するといってよいだろう。

\無料でカンタンに情報収集/

操作のしやすさ

いくら情報が詰め込まれていても、アプリの操作性が悪かったら意味がない。ネット証券でもスマホに最適化されているとは言い難いアプリは存在する。そのため、スマホしか使わない人は、株アプリの操作性も特に重視したいポイントである。

初心者にとって操作がしやすいのは楽天証券の「iSPEED」だ。アプリの操作方法を一切確認しなくても、どこに何があるのかがすぐにわかる

操作がわかりやすいだけでなく情報量も充実しているので、初心者から経験者まで十分満足できるだろう。アプリの操作性を重視するなら、楽天証券を選ぼう。

\株アプリがわかりやすい/

株アプリを使うときの注意点

機能が充実している株アプリはあるが、使うときは2つの注意点がある。本格的なチャート分析をしたい人は、パソコンを使うほうがよいだろう。

画面が小さくて見づらい場合がある

スマホの画面サイズにもよるが、14インチ程度あるノートパソコンと比べると、画面の表示領域は4分の1くらいしかない。株アプリでチャートを見る際は、小さいと感じることもあるだろう。

情報収集をするときも、パソコンで操作する場合と比べて文字が小さく見づらいだけでなく、一覧性に乏しい

一方で、注文画面は株アプリのほうがシンプルでわかりやすく、初心者にとってはアプリのほうが操作しやすいと感じる場面もある。楽天証券の「iSPEED」なら、スマホに最適化されたデザインになっているので、チャート以外で見づらいと感じることはほとんどないだろう。

\スマホに最適化されたアプリ/

複雑なチャート分析には不向き

株アプリは、複雑なチャート分析には向かない。横画面表示にするとチャートはある程度見やすくなるが、分析指標を追加すればするほどチャートが小さくなるからだ。

ローソク足、移動平均線、出来高の3種類であれば株アプリでも不都合はないが、MACD、RSI、ストキャスティクスなども加えて分析したい投資経験者は、パソコンのほうがはるかに見やすいだろう。

細かいチャート分析を行わない初心者なら株アプリでも問題ないが、主にチャート分析をして取引を行う短期投資には向かない

チャートが無料で見られるおすすめサイト

短期投資をしたい人は、パソコンの画面でチャートを表示させるほうが分析はしやすい。無料でチャートが見られるおすすめのサイトが3つあるので、ぜひ活用しよう。

チャートが無料で見られるおすすめサイト

楽天証券

楽天証券は、パソコンのサイトなら口座を持っていない人でもチャート分析ができる。移動平均線と出来高、MACD、RSIなどから2種類の指標を一度に表示させることが可能だ。

複雑なチャート分析をしたいなら、口座開設をしたうえで「MARKETSPEEDⅡ」をダウンロードしよう。取引に必要な情報が1画面に集約されており、スマホアプリのように画面の切り替えをする必要がほとんどない。

MARKETSPEEDⅡの利用料は無料だ。パソコンでチャート分析をするなら、楽天証券を選ぼう。

\複雑なチャート分析にも対応/

TradingView

TradingViewは、スマホアプリと比べるとパソコンのほうが圧倒的に見やすくなる。何度もチェックしたい銘柄は画面右側のウォッチリストに登録しておくと、いつでも銘柄のチャートを呼び出せる。

株の取引はできないが、過去の値動きをチェックしたい人は使ってみよう。

SBI証券

SBI証券は、楽天証券と同様に口座を持っていない人でもチャート分析ができる。機能は楽天証券のパソコン用サイトとほぼ同じだ。

口座開設とダウンロードをすると使えるツール「HYPER SBI2」もある。ただし、楽天証券のMARKETSPEEDⅡと比べると操作性は劣るだろう。

日本株の売買手数料はSBI証券、楽天証券どちらも1日100万円まで無料(2023年10月以降は両方とも国内株取引手数料が無料)なので、アプリやツールが使いやすい楽天証券を選んだほうがよいだろう。なお、楽天証券の国内株式手数料を無料にするには手数料コース「ゼロコース」の選択が必要である。

\スマホでもPCでも使いやすい/

株アプリでよくある質問

株アプリをはじめて使う人向けに、よくある質問をまとめた。

株アプリは無料で使えますか?
どのアプリも無料で使える。TradingViewのみ有料プランがあるが、有料プランを契約しなくても過去のチャートはチェックできるので、事実上無料といえる。
パソコンとスマホアプリの違いは?
スマホアプリはパソコンと異なり、複雑なチャート分析や注文方法には対応していないが、それ以外に大きな違いはない。

日本株の長期投資ならスマホアプリで十分だろう。投資信託や米国株を取引する場合は、株アプリとは別のアプリやサイトが必要になることが多い。

株アプリは機能が充実しているものを選ぼう

株アプリは、証券会社によって機能面に大きな違いがある。楽天証券やSBI証券ならパソコンがなくても十分な機能がそろっているが、ほかのネット証券が提供する株アプリはパソコンのサブという位置づけでしかない。

楽天証券とSBI証券に口座を開設しておけば、スマホでも不自由なく株の取引ができる。複雑なチャート分析がしたいなら、パソコンに楽天証券の「MARKETSPEEDⅡ」をダウンロードすればよいだろう。

株の売買手数料は大手ネット証券同士なら大きな差はないので、株アプリの機能が充実している楽天証券を選ぼう。

\スマホでもPCでも使いやすい/

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