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京都大学×積水ハウス 包括連携による共同研究テーマを 「子どもと家族との会話によるつながり」に決定


積水ハウスと京都大学は、家族の会話が子どもの感性や幸福感に与える影響を明らかにする共同研究を進行中です。プレ調査の結果、親とのコミュニケーションに満足している子どもは幸福感が高く、知的好奇心や感性などの非認知能力が育まれる傾向があることが示されました。また、学齢が上がると親との対面での会話は減るものの、LINEなどを活用している様子もうかがえます。特に共働き家庭でも、子どもたちは親とのコミュニケーションに満足しており、親子対話がポジティブな影響をもたらしていると考えられます。これらの知見をもとに、研究では住まいのデザインが対話を促進する空間づくりに貢献することを目指しています。

~プレ調査で、家族の会話が子どもの感性や幸福感に影響する傾向が明らかに~

2025年6月18日
積水ハウス株式会社

 積水ハウス株式会社(以下、積水ハウス)と、国立大学法人京都大学(以下、京都大学)は、2024年からの3年間の包括連携において、今年度からの2箇年で実施する共同研究テーマを新たに決定しました。「住まいにおける子どもと家族との会話によるつながりに関する研究~子どもの感性・社会性の発達を目指して~」を研究テーマと定め、2027年春の成果発表にむけて共同研究を加速化します。

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202506170685-O1-RSXUQfIC

 

 

 この包括連携は、子どもの感性発達に有効な住提案に関する知見の拡大・創出を目的として2024年度より積水ハウスと京都大学が結んだものです。1年目は共同研究テーマの探索・設定とともに、共同研究の本格始動に先立ち、住まいにおける家族のつながりが子どもの感性や幸福感にどのような影響を与えるのかを探るため、全国の家族を対象としたプレ調査を実施いたしました。

 

 その結果、家族との関係について、『親とのコミュニケーションに満足している子どもは幸福感が高い』、『対面での会話量は学齢が上がるほど減少する』、『親とのコミュニケーションに満足していると、知的好奇心や感性などの子どもの非認知能力が育まれている傾向がある』等が明らかになりました。今後の共同研究では、「住まいにおける家族の会話」に着目し、家族の会話スタイルを分類するとともに、それらが子どもの幸福感や非認知能力に与える影響の分析を行います。

 

 積水ハウスは「キッズ・ファースト企業」として、子どもたちが豊かな感性を育むことを支援しておりますが、今回の共同研究によって、家族との会話が自然に生まれる空間のエビデンスを構築することで住まいの提案力をより一層高め、住まいが家族のつながりを育み、子どもたちの感性や社会性の発達につながる「場」となることを目指します。

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M100045/202506170685/_prw_PT1fl_ptUtHZ9S.png

 

 共同研究の本格始動に先立ち、住まいにおける「家族のつながり」が子どもの感性や幸福感にどのような影響を与えるのかを探るため、全国の家族1番上のお子様が小学校 3 年生~高校 3 年生相当の男女と、その1番上のお子様を対象としたプレ調査を実施いたしました。

 

 その結果、「顔を合わせての会話」が家族の主要なコミュニケーション手段であり、親とのコミュニケーションに満足していると、知的好奇心や感性などの子どもの非認知能力が育まれている傾向にあることがわかりました。住まいの設計や暮らし方も、会話の量や質に少なからず影響する可能性も示唆されています。

 

 また、年々増加傾向にある共働き家庭では、親子で過ごす時間が限られることが指摘されるなか、子どもたちからは親とのコミュニケーションに対して満足な回答を多く得られており、忙しい日々の中でも子どもとのコミュニケーションを大切にしているという傾向もわかりました。

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202506170685-O2-R7852ep3

 

 

<プレ調査 主なトピック>

●親とのコミュニケーションに満足している子どもは「今、幸せだ」と感じている割合が高い

幸福感との関係を分析すると、「親とのコミュニケーションに満足している」と回答した子どもは、「自分は今、幸せだ」と感じている割合が他の子どもに比べて高いという結果が得られました。これは、親との会話が子どもの主観的幸福感に影響していると考えられます。

 

●学齢が上がると親との会話量は減少、LINEなど他の方法でコミュニケーションも

学齢が上がるにつれて、親との会話量は徐々に減少する傾向が見られましたが、中高生ではLINEなど他の手段を使ってコミュニケーションを取っている実態も明らかになりました。また、学齢によって親との会話内容にも変化が見られることも確認できました。

 

●親とのコミュニケーションに満足していると、知的好奇心や感性などの子どもの非認知能力が育まれている傾向

「共感力」「知的好奇心」「感性」「やり抜く力」などの非認知能力について、親とのコミュニケーション満足度が高い子どもは、他の子どもに比べてこれらの能力が高い傾向が見られました。これは、会話が単なる情報交換ではなく、子どもの内面の成長を支える、重要な要素であると推察される結果です。

 

●共働き家庭の親たちも、忙しい日々の中でも子どもとのコミュニケーションを大切に

妻がフルタイムで共働きの家庭においても、子どもたちは親とのコミュニケーションをしっかりと取っている様子がうかがえました。子どもたちからは、「親と日常的に話している(87.1%)」、さらに「会話が楽しい(84.0%)」との回答があり、会話の頻度が高いだけでなく、親子の対話がポジティブな体験として捉えられていることがわかります。また、「親は良い相談相手だ」と答えた子どもは87.9%に達しており、共働きの父親・母親ともに子どもからの信頼をしっかりと得ていることが示唆されます。

 

<「子どもと家族のつながりに関する調査(2025 年)」調査概要>

調査期間: 2025年4月7日~8日

調査方法: インターネットアンケート調査

集計対象人数: 832人

集計対象: 夫婦+子ども世帯(同居)で、一番上のお子様が小学校 3 年生~高校 3 年生相当の親(男女)と一番上のお子様

 

※親は、育児への関与度が「かなり関わっている」or「やや関わっている」、かつ、

住居にリビングまたはダイニングがあり、広さが分かっている

 

<共同研究1年目の取り組みの概要>

 積水ハウスは長年の住生活研究から、「感性、身体、知性、社会性」の4つの力の発達が「子どもの生きる力」であると捉え、「子育ち+子育て」の視点から住まいづくりを提案してきました。この考えのもと、2024年度に京都大学と「子どもの感性発達に有効な住提案に関する知見の拡大・創出」を目的とした包括連携を締結。1年目は、京大オリジナル株式会社※の協力のもと、教育心理学、社会学、情報学、認知科学など多様な分野の10名以上の研究者と議論を重ね、今後の研究の核となるテーマを「住まいにおける子どもと家族との会話によるつながりに関する研究 ~子どもの感性・社会性の発達を目指して~」に決定しました。

※京都大学 100 %出資の子会社。京都大学の研究者と企業の産学連携のコーディネート等を行っている。本件では、共同研究テーマ探索のための京大式AGORA(研究者と企業のアイデア創出ワークショップ)の企画・運営などを担当。 https://www.kyodai-original.co.jp/

 

<「キッズ・ファースト」への取り組み>

 ユニセフ(国連児童基金)の調査によると、日本の子どもたちの精神的幸福度は、先進国の中でも特に低い水準にあるとされており、未来を担う世代の育成は社会全体の課題です。積水ハウスは、住宅を「社会資本」と捉え、住まいを通じて子どもたちの感性を育む「キッズ・ファースト」の理念を掲げてきました。

 

 この理念のもと、積水ハウスは2007年より「キッズでざいん コドモイドコロ」を展開し、子どもの「感性・身体・知性・社会性」の4つの力を育む住まいを提案。さらに、出張授業や体験型施設を通じた住育活動、マッチングプログラムによる社会貢献、感性を育むエデュテイメント施設「JUNOPARK(2025年夏開業予定)」など、多角的な取り組みを進めています。

 

ご参考:2024年5月リリース

https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/topics_2024/20240522/

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