「ヘルスリテラシー」をテーマとした特別授業『私の健康のために、私ができること』を開催
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社は、「ヘルスリテラシー」をテーマとした特別授業を兵庫県宝塚市の雲雀丘学園中学校で開催しました。この授業では、約340人の中学生が、健康情報の収集、理解、活用の重要性を学びました。講師の渡辺奈々美氏は、誤情報を避けるために情報の信頼性をチェックする重要性を強調しました。授業では、医師との診察を再現したロールプレイングを通じ、自分の症状を正確に伝える大切さを体験しました。また、岡原伸太郎医師が生徒の質問に答え、うつ病や食事に関する健康の疑問にも対応しました。今回の取り組みを通じて、ジョンソン・エンド・ジョンソンは、健康的で自立した行動ができる社会の実現を目指しています。
2024年12月13日
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社
メディカル カンパニー
人生100年時代を生きる中学生たちが、
医療・健康について考え、アクションをする第一歩に
「ヘルスリテラシー※1」をテーマとした
特別授業 『私の健康のために、私ができること』 を開催
生徒は診察を再現したロールプレイングで、
医師に正しく症状を伝える大切さを実感
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー(本社:東京都千代田区、代表取締役プレジデント:玉井 孝直、以下「ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテック」)は、教育サービス「クラスイズ」を運営する株式会社BatonLinkと連携し、雲雀丘学園中学校・高等学校(兵庫県宝塚市)の中学1年生・2年生(約340人)を対象に、ヘルスリテラシーの重要性について考え、身に付けるきっかけとする特別授業『私の健康のために、私ができること』を12月10日(火)に開催しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412121603-O4-3LfO7Oce】
【開催の背景】
「人生100年時代」といわれる現在、日本は世界一の長寿国であるにもかかわらず、ヘルスリテラシーに関する自己評価は、当社が調査した6カ国(日本・アメリカ・イギリス・オーストラリア・中国・フィンランド)中最下位※2という結果が明らかになっています。また、中学校の教育現場においては、ヘルスリテラシーについて学習する機会がほとんどなく、これからの人生100年時代を生きる中学生へのヘルスリテラシー教育は、大きな課題となっています。
ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックでは、ヘルスリテラシーを向上させ、一人ひとりが健康や医療との向き合い方を知り、行動することで、誰もが自分らしく生きられる社会を目指すプロジェクト「My Health, Myself ― 私の健康のために、私ができること。」を推進しています。このたびは、本プロジェクトの一環として、ヘルスリテラシー向上を目的とした特別授業『私の健康のために、私ができること』を開催しました。開催校となった雲雀丘学園中学校においても、生徒にとって重要なテーマである「ヘルスリテラシー」について、教科の枠を超えて学びの機会を提供できることに共感をいただき、特別授業が実現しました。
【開催概要】
■タイトル:『私の健康のために、私ができること』
■日時:2024年 12月 10日 (火)
■会場:雲雀丘学園中学校・高等学校 講堂(兵庫県宝塚市雲雀丘4丁⽬2-1)
■主催:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー / 株式会社BatonLink
■講師:渡辺 奈々美(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー コミュニケーション&パブリックアフェアーズ)
岡原 伸太郎(ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ 統括産業医)
■対象:雲雀丘学園中学校 1年生・2年生 約340人
【特別授業の詳細】
■「ヘルスリテラシー」とは、健康情報を入手し、理解し、活用する能力。低いと、健康に悪影響を及ぼす可能性も。
特別授業では、まず、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニーの渡辺 奈々美が講師となり、「ヘルスリテラシー」とは健康情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力のことであり、ヘルスリテラシーが低いと、健康に悪影響を及ぼす行動をとったり、病気の発見が遅れたり、入院や疾患罹患率を高めてしまうこともあると述べました。
さらに、日本は世界的に見てもヘルスリテラシーの自己評価が低いことに言及し、ヘルスリテラシーを高めるためには、次の3つのポイントが重要だとしました。
・インプット:医療・健康に関する情報を正しく収集し判断する力
・アクション:自分の体調の変化に気付き、行動につなげる力
・コミュニケーション:医療者に自分の考えを整理して伝えられる力
3つのポイントのうち、「インプット」については、医療情報を収集する際に陥りがちな落とし穴についても解説。誤った情報を鵜呑みにしないためには、情報の発信源やその信頼性を確認すること、SNSの情報だけで判断をしないことなどが重要だと伝えました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412121603-O2-AIw8t8j5】
■医師の診察を再現したロールプレイングでは生徒さんが患者役に。症状や治療への気がかりを正しく伝える重要性を学習。
続いて、医師との診察時のコミュニケーションを再現したロールプレイングでは、生徒さんが患者役を、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ 統括産業医の岡原 伸太郎が医師役を務め、盲腸(虫垂炎)と脱臼(肩の脱臼)をテーマに、診察体験を行いました。
盲腸の患者役は、「3日後に推しのライブを控える中で、盲腸の可能性が発覚する」という設定で、ライブを優先し医師からの手術の提案を拒むパターンと、自身の症状や気がかりを正しく伝えられたパターンを実施。岡原医師からは、「重症化することもあるため、症状を正しく伝えないのは非常に危険。自身の状況も伝えた上で、具体的な手術方法や入院期間、傷の大きさ、費用など、わからない点は質問をすることが大切」とアドバイスを行いました。
もう一方の脱臼の患者役は、「柔道の全国大会出場に王手がかかる中で、練習中に4回目となる肩の脱臼をしてしまう」という設定。このシナリオでは、忙しそうな医師に話をしっかりと聞いてもらえず、一方的に手術をすべきと言われてしまうパターンも体験しました。ロールプレイングを終えた生徒さんに対して、岡原医師は、「どんな治療をするにしても、言いたいことを言えないと悔いが残ります。心配なことはしっかりと医師に伝えて、納得のできる治療法を選択してください」と講評を述べました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412121603-O3-OvpxN8Vr】
■普段の学校生活でも実践できる健康増進の取り組みを知り、自分自身の健康を大切にするきっかけに
最後に、生徒さんたちからの質問に岡原医師が答えるQ&Aが行われました。「うつ病は、医師が診たらわかるものですか?」という質問に対して、岡原医師は「うつ病は検査で見える化しにくいため、専門家でも診断は容易ではありません。診断は患者さんから聞くお話しで評価する部分が大きいので、ヘルスリテラシーの中でもコミュニケーションのスキルが特に大切になります。そして、多くの場合のうつ病は心の疲労骨折にたとえることができます。誰もがかかる可能性があるので、体調がいつもと違うと感じたら医師に相談してください」と回答。また、「1日2食が良いというのは本当?」という質問に対しては、「何を目的とするかによって、“良いこと”“効果的なこと”は変わります。中学生のみなさんは成長期。栄養素が足りないと骨がもろくなるなど成長に悪影響を及ぼしたり、勉強やスポーツのパフォーマンスが落ちることもあるため、注意しましょう」など、生徒さんたちからのさまざまな質問に回答しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202412121603-O1-9VOU0WEP】
まとめとして岡原医師は、「ヘルスリテラシーは、長い人生を生きていくうえでは非常に重要な力。病気にならないために、また、今の人生を楽しむために、いろいろな情報に踊らされず、正しい情報を取得し、実行するようにしてください」とあらためてヘルスリテラシーの重要性について語り、特別授業を締めくくりました。
ロールプレイングやQ&Aで登壇した生徒さんからは、「今まで病院で症状を偽ってしまうこともあったが、包み隠さず伝えることが大切だとわかった」「治療方針について医師にも相談していいということ、自分の思いを聞いてもらって一緒に考えてもらえることが分かった」「この特別授業を受けていない人にも、ヘルスリテラシーの大切さを伝えたい」などの感想がありました。
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【「My Health, Myself ― 私の健康のために、私ができること。」 プロジェクトについて】
人生100年時代が到来し、また医療を含めたあらゆる領域でデジタル化が加速する中で、より多くの方がヘルスリテラシーを身に付け、主体的に医療・健康に関われるようサポートすることを目的として、2023年にスタートしました。
当社は、人々が単に医療や健康に関する“知識を得る”だけではなく、その知識を活用し、“主体的に医療・健康に関わり、行動する”ことで、健康で幸せに充実した人生を過ごせるサステナブルな社会づくりにつなげるべく、今後もサイトコンテンツを充実させ、長期的に取り組んでいく予定です。
プロジェクトサイト:https://www.jnj.co.jp/jjmkk/my-health-myself
ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックは、メドテックのリーディング企業として、予防から診断・治療・回復まで、人々の健康と幸せ(ウェルビーイング)全体に寄与するイノベーションで、医療における包括的なソリューションを創出していきます。そして、よりスマート化し、低侵襲で、一人ひとりの患者さんに合ったソリューションを通じて、超高齢社会における医療やヘルスケアのあり方を再構想します。
【ジョンソン・エンド・ジョンソン メディカル カンパニー(ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテック)について】
ジョンソン・エンド・ジョンソン メドテックは、医療・ヘルスケア領域における多様な専門性、価値あるテクノロジー、人への情熱を最大限活かして、医療の将来を変革し、人々がその人にとって最もよい人生を送れるよう取り組んでいます。1世紀以上にわたり、私たちはサイエンスに基づく革新的なイノベーションの力で、アンメットニーズに応え、ヘルスケアを再構想してきました。私たちは、これからも、外科手術一般、整形外科、循環器科の領域において、人々の命を救うために、よりスマートで、低侵襲で、個別化されたヘルスケアソリューションの未来をリードしていきます。
© Johnson &Johnson K.K. 2024. All rights reserved.
※1 健康情報を入手し、理解し、評価し、活用するための知識、意欲、能力
※2 ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 メディカル カンパニー 「人生 100 年時代 × デジタル社会の総合的なヘルスリテラシー 国際調査」
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