【感染症に関する意識調査】新型コロナウイルス感染症の5類移行後も2人に1人が不安を感じている
オムロン ヘルスケア株式会社(本社所在地:京都府向日市、代表取締役社長:岡田 歩、以下当社)は、20代~70代の5,000人を対象に新型コロナウイルス感染症と対策に関する意識調査(以下本調査)を実施しました。
2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)の感染症法*1上の位置づけが5類感染症になりました。5類感染症への移行(以下5類移行)後はじめてのインフルエンザの感染ピークを迎えます。季節性のインフルエンザは年ごとに状況は異なりますが、例年11月から12月頃に流行が始まり、1月から3月にピークを迎えると言われています。本調査では、コロナの5類移行前後における人びとの意識の変化および予防対策や備えに関する状況に関して質問しました。
*1 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
本調査の結果では、コロナ流行以前からコロナ禍にかけて高まった感染症への不安が、5類移行後には低下したものの未だ半数(50.0%)の人が不安を感じていることがわかりました。また、5類移行前後での感染対策と備えに関する意識では、3人に1人(34.9%)が「感染対策の意識が低くなった」と回答した一方で、4人に1人(24.8%)が「感染症への備えの意識は高くなっている」と回答し、対策意識は低下しても備えに対する意識は高まっていることが浮き彫りとなりました。本調査の結果に関して、びわこリハビリテーション専門職大学 リハビリテーション学部 理学療法学科 教授の千住秀明先生にコメントをいただきました。
調査結果のまとめ
1. 4人に1人がコロナの罹患経験がある。そのうちの約20%に後遺症があり、今も後遺症が残っている人は罹患経験者のおよそ4%
2. コロナの自覚症状の上位3つは「発熱」「喉の痛み」「倦怠感」
3. 感染症への不安は、流行前の38.9%がコロナ禍では71.4%まで上昇。5類移行後も半数(50.5%)の人が今も「不安」と回答
4. コロナ5類移行後の感染症対策への意識は、34.9%が「低下した」と回答。「変わらない」と回答した人は49.4%。意識が低下したことの上位3つは「黙食」「感染症関連の情報収集」「テーブルやドアノブなどの消毒」
5. コロナ5類移行前後での感染症への備えの意識は、24.8%が「高くなっている」と回答。「変わらない」と答えた人は63.8%。コロナ禍で増えた備えの上位3つは「感染検査キット411.2%」「パルスオキシメータ254.6%」「マスク148.3%」でした。
調査結果の詳細
1. 4人に1人がコロナの罹患経験がある。そのうちの約20%に後遺症があり、今も後遺症が残っている人は罹患経験者のおよそ4%
本人のコロナ罹患経験を質問したところ「感染あり」と回答した人が27.2%、「ない」と回答した人は70.3%でした。「感染あり」と回答した人のうちの20.2%に後遺症があり、「今でも後遺症が残っている」と回答した人は罹患経験ありと回答した人のうち4.1%(後遺症があると回答した人のうち20.4%)でした。
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2. コロナの自覚症状の上位3つは「発熱」「喉の痛み」「倦怠感」
コロナ罹患経験者に自覚症状を聞いたところ「40℃以下の発熱(66.6%)」「喉の痛み(54.6%)」「倦怠感(50.5%)」「せき(49.7%)」「鼻水・鼻詰まり(34.4%)」が上位を占めました。
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3. 感染症への不安は、流行前の38.9%がコロナ禍では71.4%まで上昇。5類移行後も半数(50.5%)の人が今も「不安」と回答
コロナ禍(2019年12月)以前とコロナ5類移行前(2020年1月から2023年5月)、現在における感染症全般への不安を聞きました。その結果、「不安」と回答した人はコロナ禍以前では38.9%ですが、コロナ禍では71.4%まで上昇、5類移行の現在でも50.0%いることがわかりました。また、不安の内容は「再びパンデミックがおこること(35.4%)」「日常生活の中で感染するリスクがあること(34.7%)」、次いで「蔓延時に医療機関が逼迫すること(28.6%)」と続きました。
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4. コロナ5類移行後の感染症対策への意識は、34.9%が「低下した」と回答。「変わらない」と回答した人は49.4%。意識が低下したことの上位3つは「黙食」「感染症関連の情報収集」「テーブルやドアノブなどの消毒」
コロナ5類移行前(2020年1月から2023年5月)と現在の感染症対策に関する意識の変化を確認しました。その結果、3人に1人(34.9%)が「意識が低下した」と回答。約半数の49.4%が「変わらない」と回答しました。また、最も意識が低下したことは「黙食(32.3%)」に次いで「感染症関連の情報収集(42.5%)」「テーブルやドアノブの消毒(46.6%)」でした。一方で、「食品やサプリの摂取(106.6%)」「手洗いの習慣(100.5%)」「加湿器の使用(94.5%)」「うがいの習慣(92.4%)」など5類移行後でもほぼ変わらないという結果となりました。
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5. コロナ5類移行前後での感染症への備えの意識は、24.8%が「高くなっている」と回答。「変わらない」と答えた人は63.8%。コロナ禍で増えた備えの上位3つは「感染検査キット」「パルスオキシメータ」「マスク」でした。
コロナ5類移行前と現在の感染症への備えの意識変化を確認したところ、24.8%の人が「高くなっている」と回答、「低くなっている(11.4%)」と回答した人を大きく上回りました。また、コロナ禍以前からコロナ禍にかけて備えたもので増加率が高かったものは「感染症検査キット(411.2%)」「パルスオキシメータ(254.6%)」「マスク(148.3%)」でした。さらに、コロナ5類移行後でも高くなった備えは「吸入器(117.7%)」「常備薬(漢方薬)(112.1%)」「冷却まくら(104.1%)」でした。その他、コロナ禍にかけて高まった備えが5類移行後でも大部分で維持されていることがわかりました。
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びわこリハビリテーション専門職大学 リハビリテーション学部 理学療法学科 教授 千住秀明先生のコメント
新型コロナウイルスの感染拡大では多くの人が罹患し、医療機関を含め社会全体がたいへんな思いを経験しました。そして今でも後遺症に苦しんでいる方も多く存在します。また、基礎疾患をお持ちの方は感染症が重症化するリスクが高いと言われていることもあり、引き続き日常生活での感染症罹患リスクがある中で、現在もたくさんの人が不安を感じていることがわかりました。コロナの流行によりさまざまな生活様式が変化しました。コロナが5類感染症に移行されたことで、黙食や密接を避ける、身の回りのものの消毒などが減った一方で、手洗やうがいの習慣など現在でも感染症予防として定着している対策もあることは良いことだと感じます。さらに、パルスオキシメータや経口補水液、吸入器などコロナ禍で高まった感染症への備えが引き続き維持されていることは素晴らしいことです。今冬はインフルエンザの流行が既に始まっていますが、例年ではこれからの時期にピークを迎えることもあり、今年はさらにインフルエンザの流行が拡大するという懸念もあります。これからの寒さが本格化するシーズンを安全に過ごすために、日頃の体調管理や状態のチェックを行い、気になる症状がある場合には早めにかかりつけ医などに相談するなどをされてみてはいかがでしょうか。
感染症対策の備えとして役立つ医療機器
・オムロン パルスオキシメータ HPO-100
指先に光を当て、採血することなく、皮膚を通して動脈血の酸素飽和度 SpO2を測定するための医療機器。ディスプレイにはカラー有機ELを採用しているので、暗い場所でも測定結果が明るく、くっきりと表示されます。
URL:https://www.healthcare.omron.co.jp/product/hpo/hpo-100.html
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401155314-O15-7aihYf16】 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401155314-O16-6z5744X0】
・オムロン ハンディ吸入器 NE-S20
持ち運びに便利な手のひらサイズで、のどや鼻に違和感があるときに、場所や時間を選ばずに使えるハンディタイプの吸入器。直径約10~22μmの微細粒子のミストが、のどや鼻の奥の粘膜までしっかりと届きうるおいいを与えます。
URL:https://www.healthcare.omron.co.jp/product/etc/nes/ne-s20.html
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202401155314-O17-30P29vr3】
【調査の概要】
■調査目的 :感染症に関する意識と行動の変化に関する調査
■調査対象 :全国の20代~70代の男女5,099人
※人口構成比により配分
20代 780人(男性:382人/女性:398人)
30代 837人(男性:424人/女性:413人)
40代 844人(男性:422人/女性:422人)
50代 864人(男性:428人/女性:436人)
60代 878人(男性:436人/女性:442人)
70代 884人(男性:447人/女性:437人)
■調査エリア :全国
■調査方法 :インターネット調査
■調査期間 :2023年12月11日(月)~2023年12月12日(火)
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