20代~60代の女性500人に聞く、“室内の湿気”に関する意識と実態調査
株式会社LIXIL
20~60代の女性500名に聞く、“室内の湿気”に関する意識と実態調査
梅雨や夏場の湿気は、室内全体の問題に。
現状の湿気対策に76%が「満足していない」
85%が室内の湿度をコントロールする「調湿」に取り組む意欲あり!
高温多湿な日本の気候風土に最適な湿気対策が「調湿」。
調湿は日本人が古くから親しんできた暮らしの知恵
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長:瀬戸欣哉)では、湿気に関する意識や対策などの実態を探るべく、20~60代の女性500名を対象に梅雨や夏場の湿気に対するアンケート調査を行いました。さらに、住宅アドバイザーの藤原千秋さんに、家の中で快適に過ごすために最適な湿気対策についてお話をうかがいました。
【主な調査結果】
■梅雨入り直前 湿気トラブルは水回りだけでなく、室内全体で起きている
これからの季節、「湿気によるジメジメ」「乾かない洗濯物」「カビ」など湿気に関係するトラブルが急増します。さらに、湿気が気になる場所は「浴室」「台所」などの水回りだけでなく、「クローゼット」「靴箱」「寝室」など室内全体に広がっています。湿気トラブルは、戸建てよりもマンションの方がより深刻です。
■分かっていても、なかなかできない湿気対策
「家の中の湿気が多すぎるとカビが発生する原因になる」「湿気が多いと結露が起きやすくなる」「部屋の中には見えないカビの胞子が浮遊している」といった、湿気が引き起こす日常生活の影響については50%以上が理解しています。その一方で、「寝室」の湿気対策を一年中しているのは12.0%、「リビング」では7.8%と低く、対策は十分にはできていません。
■湿気対策に不満あり! 湿気対策で気になること第1位は「電気代がかかる」こと
最適な湿気対策方法についての知識が不十分なせいか、4人に3人(76%)が現状の湿気対策に満足していません。湿気対策で気になることは「電気代がかかる」を筆頭に、「結露の発生までは抑制できない」「においまではとれない」などがあげられました。対策方法に改善の余地があることが見受けられます。
■お部屋の湿度をコントロールする「調湿」。認知度は低いものの取り組む意欲は大
湿度が高くなると湿気を吸収し、乾燥すると湿気を放出して室内の湿度をコントロールする「調湿」という考え方について、認知率はまだ低いものの、8割以上が「取り組みたい」と意欲的です。
インタビュー:ズボラ家事でおなじみの、住宅アドバイザー藤原千秋さんに聞く「日本の家と調湿の知恵」
■調査の概要
調査方法:インターネット調査
対象エリア:全国
調査対象:20~60代の女性500人(各年代100人ずつ/住居別 戸建269人、マンション231人)
調査実施期間:2016年4月26日(火)~4月27日(水)
調査実施機関:株式会社マクロミル
■調査結果
◎これからの季節、室内で気になるのはやっぱり「湿気」。湿気が室内ダメージの元凶に!
これからの梅雨や夏場にかけて室内で気になることを聞くと、「湿気によるジメジメ」(59.8%)、「洗濯ものが乾きにくい」(48.6%)、「カビ」(44.0%)の順となり、室内の湿気対策が大きな課題となっています。住居別に見ると、戸建よりもマンションの方が、湿気を気にする度合いが総じて高めです。
◎湿気が引き起こす悪影響への知識はあるものの、なかなかできない湿気対策。水回りだけでなく寝室やリビングも湿気が気になる。
湿気が引き起こす影響について聞くと、「家の中の湿気が多すぎるとカビが発生する原因になる」(83.8%)、「湿気が多いと結露が起きやすくなる」(56.0%)、「部屋のなかには見えないカビの胞子が浮遊している」(53.8%)、「湿気が多いと住宅の木材がくさりやすくなる」(46.4%)、「湿気が多いとおうちのなかのにおいが強くなる」(46.2%)など、湿気が室内環境にダメージを与えることについては、おおよそ理解しています。
室内で湿気が気になる場所を聞くと、「浴室」(76.8%)、「クローゼット・押入れ」(44.4%)、「台所・キッチン」(43.6%)、「靴箱・シューズクローゼット」(37.4%)、「寝室」(34.6%)の順となりました。
一方、梅雨時やジメジメを感じた時などに何らかの湿気対策をしている場所は、「浴室」(61.0%)、「クローゼット・押入れ」(34.0%)、「靴箱・シューズクローゼット」(25.2%)、「台所・キッチン」(23.6%)、「寝室」(23.4%)となりました。「気になる」人より「何らかの湿気対策をしている」人の方が少なく、気になっているからといって湿気対策をしているわけではないようです。また1年中を通して湿気対策をしている人はさらに少なくなっています。
◎湿気対策、水回りは換気扇、収納は除湿剤、寝室・リビングはエアコンが定番。寝室やリビングではリフォームする人も
場所別の湿気対策を聞くと、湿気が最も気になる浴室は「換気扇」での換気(88.5%)がほとんどですが、同じ水回りでも台所・キッチンでは、「換気扇」(71.2%)に加え、「エアコン」(23.7%)や「除湿剤」(23.7%)も利用しています。収納スペースの押入れ・クローゼットの湿気対策は「除湿剤」(80.6%)がほとんどですが、靴箱では「除湿剤」(69.8%)だけでなく「竹炭や新聞紙」(42.1%)を利用することも多いようです。住まい空間の寝室は「エアコン」の利用(53.0%)が最も多く、次いで「除湿器」(32.5%)、「除湿剤」(29.1%)、「扇風機」(17.1%)の順となっています。リビングも「エアコン」(65.2%)が最多で、「除湿器」(34.8%)、「換気扇」などでの換気(28.1%)、「扇風機」(27.0%)などが利用されています。また、台所やリビングでは、湿気対策のために「リフォーム」(ともに3.4%)した人もいます。
◎自分の湿気対策に満足しているのは2割と少ない
自分自身が行っている湿気対策の満足度を聞くと、満足しているのは2割(23.6%)と少なく、「どちらともいえない」が41.6%、「満足していない」が34.8%となっています。住居別に見ると、マンションに暮らす人の満足度(21.6%)はさらに低く、不満度(38.5%)はさらに高くなっています。
◎湿気対策はしたいけれど、「電気代」も気になるし、除湿しすぎによる乾燥トラブルも心配
自宅の湿気対策で気になることを聞くと、「電気代がかかる」(39.8%)、「結露の発生を抑制できない」(27.6%)、「湿気によるにおいまではとれない」(20.8%)などが上位にあげられました。前述のとおり、寝室やリビングではエアコンや除湿器が利用されていることから、電気代がかさむことがいちばん気になるようです。また、年代別で見ると、30代・40代は「電気代」(30代54.0%、40代48.0%)が、50代は「空気の汚れは解消できない」(28.0%)が全体と比べて気になる度合いが高いのに対し、20代は「除湿によって部屋が乾燥しすぎてしまうこと」(20.0%)や「除湿による乾燥で肌トラブルや夏風邪などの体調の不調を引き起こすこと」(14.0%)など、除湿のしすぎによるトラブルを気にしています。
◎勝手に湿気を調整してくれる「調湿」。湿気対策として8割以上が取り組みたいと意欲的
「調湿」とは、湿度が高くなると湿気を吸収し、乾燥すると湿気を放出して、お部屋の湿度を調整することです。ジメジメの季節には湿度を吸収し、カラカラの季節にはうるおいを補充し、室内をちょうどいい湿度に調整するという考え方です。
この調湿をどの程度認知しているかを聞くと、約7割が「調湿という考え方そのものがどういうものなのか知らない」(69.2%)と答えており、3割弱が「調湿という考え方を理解しているが、十分にできていないと思う」(27.8%)となり、「調湿という考え方を理解しており、十分にできていると思う」(3.0%)はほんのわずかでした。調湿という考え方を提示した上で、調湿に取り組みたいかどうかを聞くと、全体で8割以上が「取り組みたい」(84.6%)と答え、調湿への取り組み意欲を示しています。
■住宅アドバイザー藤原千秋さんに聞く「日本の家と調湿の知恵」
多くの女性を悩ませる湿気問題。それなりに対策はとっているものの、不満は大きく、現状の湿気対策に満足していません。そんな彼女たちは、湿度を上手にコントロールする「調湿」という考えに大きく賛同しています。住宅アドバイザーの藤原千秋さんに、調湿のメリットについてお話いただきました。
●「調湿」とは、高温多湿の日本の気候風土に合った古くからある湿気対策方法
古くからある日本の家は、木や紙や土などそれ自体が呼吸する素材を使用することで、家全体で湿気を調整する工夫が施されており、高温多湿な日本の気候風土に合った家造りがされていました。ところが最近は、エネルギー効率を高めることがより重視され、密閉しやすい気密性の高い家へと変わってきています。このことで、もともと日本家屋に備わっていた「調湿」という機能が断ち切られ、住む人にも調湿という考え方がわからなくなっているのではないでしょうか。今回の調査では調湿を知らない人が多数でしたが、調湿とは、日本の気候風土に合った暮らし方の知恵であり、日本の家屋に備わっていた機能のひとつです。
●除湿と加湿の切り替えが下手な人、増殖中! 加湿=健康、の思い込みがカビの温床に
私は仕事柄いろいろなお宅に伺いますが、除湿と加湿の切り替えがうまくできていないな、と感じることが多々あります。冬、空気が乾燥するとウイルスが活発化するため、加湿器は風邪やインフルエンザの予防に役立ちます。しかし、梅雨や夏など、加湿が必要ない時期でも、健康に良さそうと加湿器を使うご家庭が少なくありません。寝るときは加湿器を必ず使うというお宅では、寝室の湿度が高く寝具にもカビが発生していました。また、子どもや赤ちゃんは大人以上に汗をかくことから、子ども部屋の二段ベッドや赤ちゃんのベビーベッドもカビが発生しやすくなっています。二段ベッドの場合は特に上の段は親御さんの目が届きにくいので、注意が必要です。湿気がこもるとカビやダニの温床となり、アレルギーなどの症状が生じるリスクが高まります。湿った布団は睡眠の質を低下させるとも言われ 、心身ともに悪影響を及ぼしかねません。
おうちのなかの水回りだけでなく、子ども部屋や寝室などの湿気コントロールにも十分に気を配りたいものですね。
●調湿壁材を使えば、手間なし、電気代なしで快適湿気コントロール
室内の湿度は50~60%が快適と言われていますが、湿度に対する体感はかなりいい加減で、あてになりません。気密性の高い今の住環境で快適な湿度を保つためには、各部屋に湿度計を起き、数字で把握し、湿気コントロールをこまめに行うことが必要です。とは言え、毎日湿気コントロールをするには手間がかかります。エアコンには湿度をコントロールする機能がありますが、つけっぱなしでは電気代が気になります。24時間換気システムが付いていても、電気代が気になり、ずっと稼働させているお宅はそう多くはないのではないでしょうか。湿度をまめにチェックするのは面倒だし、電気代がかかるのはもっとイヤ、というのが今の女性たちの本音でしょう。だからこそ勝手に湿気をコントロールしてくれる「調湿」という考えに大きく賛同するのだと思います。
私は、頑張らずにゆるく賢く家事を楽しむ“ズボラ家事”を提唱していますが、面倒な手間も電気代もかけずに、湿気を自動的に調節してくれる調湿商品の活用は、今どきのズボラ主婦に最適の選択だと思います。
藤原千秋(ふじわら・ちあき)さん
住宅アドバイザー、コラムニスト。大手住宅メーカー勤務を経て、2001年より総合情報サイト「All About」の「住まいを考えるガイド」に就任。3児の母。近著『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー!!』(オレンジページ/2015)ほか。
<参考資料>LIXILの調湿壁材「ECOCARAT」(エコカラット)
■エコカラットは、「土壁」をヒントにLIXILの焼き物技術を融合して誕生した壁材
エコカラットは、日本の気候と相性のよい「土壁」をヒントに、LIXILが長年の研究で培ってきた焼き物技術を融合することにより誕生した壁材です。微細な孔を持つ原料をタイル状に焼いたもので、微細な1ナノメートル(1mmの百万分の1)の孔に空気中の湿気が入ったり出たりすることで、湿気を吸収したり放出したりし、湿度を変化させちょうどいい湿度に保つ「調湿機能」があります。エコカラット1m2分の微細な孔の表面を広げると、実に東京ドーム約11.5個分に相当します。
■エコカラットがあれば、室内の結露を抑え部屋干しのジメジメも解消。肌のカサカサも予防
エコカラットは、余分な湿気をたっぷり吸収するので、結露を抑え、部屋干しのジメジメ解消も期待できます。快適な湿度を保つことからダニやカビも寄せ付けにくくし、喉のカラカラや肌のカサカサも予防できます。また、生活四大悪臭成分(トイレ臭、生ゴミ臭、タバコ臭、ペット臭)の原因成分を吸着・脱臭し、ニオイ問題の解決をサポートします。さらに、シックハウス症候群やアレルギーの原因となるトルエンやホルムアルデヒドも低減します。これらの機能を持つエコカラットは、一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会から「調湿建材」として登録され、一般財団法人日本建築センターにより「ホルムアルデヒド低減建材」としても認定されています。さらに、人々に愛され支持され続けた道具や機器に贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」も受賞しており、優れた機能に加え、デザイン性も高く評価されています。
■エコカラットは、リビングや寝室、子ども部屋など調湿したい場所にあれこれ活用できます
環境にも人にもやさしいエコカラットには、定番の「エコカラット」(24種類)、水回りでも使いやすくお手入れを簡単にした「エコカラットプラス」(16種類)をベースに、エコカラットをパッケージ化した「デザインパッケージ」、エコカラットプラスをパネル化した「ワンタッチパネル」などがラインナップされています。ゼロエネルギーで電気代の心配も要らないエコカラットは、リビングや寝室、子ども部屋、洗面、玄関、トイレなど、調湿したい室内のさまざまな場所で活用できます。
■エコカラットは、公的機関から高い評価をいただいています
エコカラットは、「調湿建材」「ホルムアルデヒド低減建材」の登録・認定を取得。公的機関により優れた性能を認められています。また人々に愛され支持され続けた道具や機器に贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」も受賞しています。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社LIXIL( http://www.lixil.co.jp// )
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