フランスでの正規の就労や日常の支払い、お金を管理にはフランス国内の銀行口座が必要です。
フランスでのあらゆる面でのお金の取引には必ず契約書が必要となります。ワーキングホリデー滞在に必要な銀行サービスの情報をご紹介します。
1. 銀行を選ぶ
日本人が多いフランスの首都パリでは日本語を話せるスタッフが居る銀行が有ります。多くの在仏の方々は他の日本人の情報と体験談を頼りにされるようですが、今回はフランス人レベルの銀行選びを解説いたします。
ワーキングホリデーは正規のフランス滞在許可です。残念ですが、他の日本人の人まねだけをしていては、フランス人と同じような意識と理解は望めません。
フランスの商業銀行は時期によってプロモーションがあります
・ 学生なら口座開設にお祝い金支給
・ 3万ユーロを定期預金してくれたら特別利子をプレゼント
など、そのシーズンの特典が付いてきます。
預金はフランスの法律で守られます
国内の全ての銀行はフランスの金融法を順守したもので、預金保護法によって1口座当たり100万ユーロは保護されます。
地方都市の信用金庫や外国系の銀行も有りますが、預金はフランスの法律で守られます。違いはサービスや親近感のみです。
フランス国内の銀行「Les banques françaises」
オンラインバンク「Classement des banques françaises en 2016」
よもやま話ですが…
フランス語に自信が無いと公文書なんて、さらにチンプンカンプンだと思われます。
しかし銀行や数字を扱う公文書はとても明確に書かれ、実はとってもわかりやすいものです。契約書や数字、役所や銀行の言語は恐れる必要はありません。
2. 口座開設に必要な書類
銀行に口座を開設するには2つの方法があります。1つはどなたかのお情けに頼って手伝ってもらう方法、もう1つは自力で行う方法。
他人を頼っていると、何時までたってもシステムは理解できません。今回は、他人を頼りたくない、フランス人並みに自力で交渉したい独立心の有る方向けの情報です。
口座開設に必要な手続き
窓口で口座開設したい由を伝え、アポイントメントを取ります。その時に必要な書類をリストにしてくれとお願いしましょう。
-口座開設に必要な書類
・ パスポート
・ 有効期限内の滞在許可証(ビザ)
・ 住居証明(住宅の契約書と3か月以内の公共料金のレシート)
・ 労働契約書もしくは在校証明(任意)
・ 電話番号
このアポイントメントでは根掘り葉掘り個人的なことを聞かれます。相手はマニュアルに沿って聞いているだけですから、癇癪は起こす必要はありません。
3. 口座維持金と小切手
銀行の口座を開設するにあたって、口座維持金は必要かどうかを調べてください。相手の条件を受けるだけではなく、顧客として自分の需要にかなった銀行を選びましょう。
CIC銀行
カード小切手無し口座の維持は無料
BNP PARIBAS銀行
年間最低40ユーロの口座維持費とカードが必要です。
郵便局のラ・ポスト
国内何処でも使える郵便局のラ・ポストは年間の維持費は40ユーロで小切手は無料です。
小切手の使い方
カードは暗証番号を忘れたりハッキングされたりする可能性がありますが、小切手は安全です。フランスでは小切手はとても便利です。
右端に金額を書き込み、左側上部から金額をフランス語で書き、相手の名前も書き込みます。場所と、記入期日を書き、署名するだけです。
日本人には数字のフランス語記入がめんどうな為、無視されがちです。が、これはカードより安全です。
銀行カード
銀行カードは
・ 国内
・ EU圏内
・ インターナショナル
の範疇から選択して
・ キャッシュ機能のみ
・ クレジットカード機能も加えるデビット式
・ 支払い期日指定
など細かいリクエストができます。機能によって経費は変わってきますので、ご注意ください。
カードの盗難やハッキング悪用の保険を掛けると毎月7ユーロ、引き落とし金額やクレジットカードのリミットを変更するのも簡単に行えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はフランスの銀行の基礎知識をカンタンにご紹介させて頂きました。
銀行の窓口で詳しいお話を聞きたいとお願いすると大変親切に教えてくださいます。ワーホリは就労も可能ですが、自営のビジネスをセットアップするにも活用できます。彼らは事実証明がクリアなら、とても丁寧に対応してくれます。
この情報があなたのお役に立てれば幸いです。(執筆者:m.h.edwards)