
現在、米価格の高騰や供給不足が社会問題となっており、随意契約による政府備蓄米の小売り業者を通じた販売の検討が進んでいます。この備蓄米の転売行為が発生する懸念を踏まえ、各社とも措置を講じることにしました。

LINEヤフー株式会社は、「Yahoo!オークション」「Yahoo!フリマ」において、政府備蓄米の出品を禁止する取り組みを開始すると発表しました。具体的な取り組み内容として、備蓄米の出品の削除対応、備蓄米の出品行為を行うユーザーのアカウント停止、AIなどを活用した備蓄米出品のパトロール強化を実施します。

株式会社メルカリ(以下、メルカリ)でも、政府備蓄米について出品禁止とすることを決定しました。「メルカリ」および「メルカリShops」における政府備蓄米の出品禁止に対応します(随意契約対象の小売事業者は除く)。具体的な取り組み内容は、上述のヤフーと同様です。

楽天ラクマでも、随意契約により売り渡された政府備蓄米(対象の小売業者を通じて一般に販売されたもの)については、出品・取引を禁止しています。上記に該当しない米は、利用規約・ラクマのルールに抵触しない範囲において、出品・取引可能です。

オークション・フリマサイトだけでなく、小売店でも転売を困難にするための対策が取られています。ドン・キホーテでは、政府備蓄米を1980円(税込2139円)で販売中です。majicaアプリ会員限定で1人1点限り、週1回の購入条件付きです。

アイリスオーヤマでは、自社一部店舗に加えて、ネットでも政府備蓄米の販売を2000円(税込2160円。送料400円)で行っています。ただし抽選制となっており、6月3日10時59分までのエントリーが必要です。また、1人1か月に1点限りの購入制限が設けられています。

JR東日本のJRE MALLでは、6月中旬に東京駅や上野駅で銘柄米(令和6年産)の販売会を行う予定です。JRE MALL での事前予約制となっており、1人1点限りです。

政府備蓄米を販売するその他多くの小売店では、1家族1点限りという購入制限が多いです。